2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13671703
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
伊藤 直樹 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (30184675)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 次良 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (80199372)
玉舎 輝彦 岐阜大学, 医学部, 教授 (70079870)
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Keywords | 子宮内膜症 / 増殖因子 / 受容体 / 内分泌攪乱化学物質 |
Research Abstract |
子宮内膜症は近年増加傾向にあることが報告されており、婦人科臨床においては重要な課題となっている。また、その増加には内分泌攪乱化学物質が関与していることが示唆されている。今回は、将来の本格的な遺伝子治療のための基礎的検討として、子宮内膜症において中心となる諸因子(増殖因子、受容体その他)を検討し、ついでprimary cultureを用いた実験系において問題となる増殖因子及びその受容体、結合蛋白発現のregulationを内分泌攪乱化学物質存在下に解析し、子宮内膜症のin vitroモデルの開発を検討する。 1) 正常子宮内膜細胞および子宮内膜症細胞のin vitroでの培養系の確立 増殖因子およびその受容体のregulationを検討するためには、子宮内膜症細胞(あるいは子宮内膜細胞)のprimary cultureによるin vitroの実験系を確立する必要があるが、現時点では長期の培養は成功していない。 2) 子宮内膜症発症および増悪に関与する増殖因子の検索 短期培養(primary culture)で各種増殖因子の発現を検討しているが、対象としている正常線維芽細胞と有意な差違を認められるような増殖因子は確認されていない。 3) 内分泌攪乱化学物質の子宮内膜症細胞増殖への影響 内分泌攪乱化学物質の代表として、2,3,7,8,-tetrachlorodibenzo-p-dioxin(TCDD)およびbisphenol A(BPA)について、子宮内膜症細胞の短期培養(primary culture)で検討しているが、TCDD、BPAともに有意な影響を示すような結果は示されていない。
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