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2001 Fiscal Year Annual Research Report

double patch法による単離内有毛細胞のviability維持の試み

Research Project

Project/Area Number 13671769
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

菅澤 正  東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (00179110)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 坂本 幸士  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50323548)
Keywords蝸牛 / 内有毛細胞 / グルタシン酸 / カルシウム
Research Abstract

本年度は細胞変性評価法について検討を加えた。
評価法として、単離細胞形態、静止幕電位、Biomodulatorに対する反応、脱分極刺激に対する誘発電流等が考慮される。しかし、内有毛細胞単離の困難さから後2者の正常値の蓄積はすくなく、評価法として使用するには困難がある。本実験ではまず前2者を指標にして、実験を開始し後2者の正常値の蓄積を行うこととした。内有毛細胞の採取法は、各報告において本質的に同一であるが、collagenese, trypsinなど使用酵素、作用時間は様々である。まず、これらのパラメータを変更して内有毛細胞単離を試みたが、形態的に優位な差を認めず、静止幕電位も-50mv前後で一定であった。形態変化の特徴は細胞底部シナプス側の小空砲形成と膨化であり、全細胞の90%以上に認められた。一方核の変化、細胞全体の浮腫な重篤な変化はほとんど認めなかった。れらの変化はpurekらの報告している、glutamate過剰分泌による障害に酷似している。今回の単離過程でglutamate過剰分泌が起きる可能性は、いくつか存在する。単離操作の機械的刺激、数分に及ぶ虚血時間、生理的環境喪失による脱分極などが想定される。静止幕電位は細胞内電極刺入例の報告に比べて、若干浅かった。生理的環境喪失の要素による要素が大きいかと想定された。単離の際,glutamate antagonistによる全身還流、あるいは局所投与したが、上記の変化は予防できなかった。後者においては、実際に蝸牛を捕りだし、コルチ器を採取する10分以上の虚血時間の変化を予防できず、前者では実際に蝸牛に移行した部分はわずかであると想定されることから、投与法に改善の必要性が認められた。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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