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2003 Fiscal Year Annual Research Report

double patch法による単離内有毛細胞のviability維持の試み

Research Project

Project/Area Number 13671769
Research InstitutionThe University of TOKYO

Principal Investigator

菅澤 正  東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (00179110)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩崎 真一  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (10359606)
伊藤 健  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50251286)
Keywords内有毛細胞 / 空胞変性 / 静止膜電位 / double-patch
Research Abstract

引き続き、double-patchを試みてきたが、理論的には可能であっても、技術的には非常に困難であり、再現性にあるデータを得ることは出来なかった。有毛細胞上面にはクチクラ板が存在するが、非常に堅く下方の細胞膜と異なりseal形成困難であり、電気的に絶縁不良で、高電位、高Kの維持は困難であった。ピペットの形状を変更する、あるいは先端にオイルを付けるなど、様々な工夫を行ったが、最終的に再現性のあるseal形成は出来ず、正常環境の復元は困難であった。
予防に関しては、処理液中のantagonist投与は、断頭、蝸牛摘出、コルチ器採取の課程で既にglutamateに暴露された長時間経過した後であり、変性の予防に繋がらなかった。処理前の静脈内投与も行ったが、全身毒性の可能性、内耳への移行は不確実であり、投与の有無で有意な差を認めなかった。これらに結果から予防可能なただ一つの可能性は、コルチ器内外リンパの処理前の還流であるが、処理に先立ち外リンパ環流を施行することは非常に困難であり、本年度は有効なデータの集積を得ることが出来なかった。
細胞変性のメルクマールについては、様々であるが、比較的容易に判定できる形態、及び静止膜電位に注目した。形態面では基底部の空胞変性の有無であり、電気生理学的には静止膜電位の測定である。各種リガンドに対する反応は、空胞変性を認めない細胞、静止膜電位が-60mv以下の細胞では、良好な傾向であった。空胞変性ヲ認められない細胞は稀であり、静止膜電位-60mvガ内有毛細胞に置いて変性の有無の指標になろう。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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