2002 Fiscal Year Annual Research Report
網膜下新生血管へのアデノウィルスベクターを用いた遺伝子治療の研究
Project/Area Number |
13671820
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
関根 康生 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (80241818)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若林 毅俊 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (90302421)
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Keywords | 遺伝子治療 / 新生血管 / アデノウィルスベクター / アンジオポイエチン / VEGF / 網膜下新生血管 / 老人性円盤状黄斑変性 / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
研究代表者は、1998年から2年間、文部教官長期出張研修ということで南カリフォルニア大学ドヘニー眼研究所に留学し、そこで独自に血管成熟因子、その拮抗因子、細胞増殖抑制因子を感染細胞内で高度に発現するアデノウイルスベクターを作成した。 また、研究代表者は、南カリフォルニア大学ドヘニー眼研究所で独自にグリア細胞特異的プロモーターでドライブされるヒトVEGFを過剰発現するトランスジェニックマウスを作成した。このマウスは実験的網膜下新生血管が非常に大きくなる特徴があり、組織学的解析が加えやすくなることが大きな特徴である。しかしこの期間において文部省、その他の機関の研究費補助は受けてはいない。この血管成熟因子(Angiopoietin 1)は新生血管の皮膚組織での血管からの滲出を減少させているとの報告もあり(Nature Medicine,2000)その報告とは競合して行っていた我々の網膜下新生血管モデルでの実験でも同様の結果が出ている。このことは老人性円板状黄斑変性症の網膜下新生血管の出血や漏出が視力障害の大きな原因であることを考慮すると非常に治療に密接した研究であることが判った。 そして今回、研究代表者が日本で作成したアデノウイルスベクター、およびUSCで作成したトランスジェニックマウスの研究使用許可は、南カリフォルニア大学ドヘニー眼研究所からすでに得ていたが、2002年一杯で研究代表者が一身上の都合により、筑波大学を退職することとなったため、研究途中で研究終了となった。
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