2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13671838
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
渡辺 仁 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (60252673)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 幸二 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40244610)
|
Keywords | Mucin / 角膜上皮 / IFN-g |
Research Abstract |
培養した角膜上皮細胞に対してIL-4を添加しnorthern blottingで検討すると24時間後にはMUC1発現は濃度依存性に増加しており、また同濃度では時間依存性に発現は増加した。こうしたMUC1発現の増加はIL-5、IL-10でも同様に見られた。48時間後にはRNA発現だけでなく、MUC1の発現増強がwestern blottingで検討すると増強されているのが確認され、48時間後にはタンパクレベルでも増強されているのが判明した。MUC1発現増強はIL-4でもっとも強くIL-5、IL-10の順であった。こうしたことからTh2系のIL-4, Il-5, IL-10が眼表面で増強するアレルギー性の結膜点が惹起されると角膜上皮からその炎症から上皮を守る意味でムチン産成が増強されていることが判明した。 また、最近新たにその存在が角膜上皮にあることが判明したMUC16について検討した。まず組織学的にMUC16の糖鎖に結合するH185抗体で反応させると角膜上皮表層に認められ、特に最層細胞の類駅側の細胞膜付近、microvilli付近でその発現は強かった。さらにこのMUC16の発現がIFN-gで増強するかについて検討した。結果はpreliminaryの段階だが、培養角膜上皮ではIFN-gを添加すると24時間後にはMUC16の発現が増強し、その発現増強は濃度依存性であった。現在、同濃度のIFN-gでは時間依存性のMUC16の発現が角膜上皮細胞で増強か検討中である。
|