2003 Fiscal Year Annual Research Report
新しい角結膜上皮細胞の産生する膜貫通型ムチンの検索
Project/Area Number |
13671838
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
渡辺 仁 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (60252673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 幸二 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40244610)
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Keywords | Mucin / 角膜上皮 / IFN-g |
Research Abstract |
平成14年度では培養角膜上皮紳胞におけるMUC1の発現増強を検討したが,本年度は培養結膜上皮細胞におけるMUC1の発現について検討した。アレルギー関連サイトカインであるIL-4を添加し培養すると、コントロール群に比較しMUC1 RNAの発現が24時間後にはnorthern blottingにて濃度依存性に増強し,また同濃度では投与後60時間まで時間依存性に増強していた。投与後48時間ではRNA発現だけでなくMUC1の発現はタンパクレベルでも増強されているのがwestern blottingで確認された。この発現増強はIL-5,IL-10でも同様にRNAおよびタンパクレベルで増強されていた。MUc1発現の増強はIL-4,IL-5ではほぼ同予プであったがIL-10の増強はわずかであった。こうしたin vitro研究をもとにラット結膜下にIL-4,IL-5を結膜下にin vivoにて投与すると角膜上皮,結膜上皮いずれにおいてもMUC1発現はRNAおよびタンパクレベルで増強されていた。このことより、Th2系のIL-4,IL-5,IL-10のサイトカインにより角膜上皮、結膜上皮でのMUC1発現はin vitroだけでin vivoでも増強することが判明した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Koh S, Watanabe H, et al.: "Diagnosing dry eye using a blue-free barrier filter"American Journal of Ophthalmology. 136(3). 513-519 (2003)
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[Publications] Bessho K, Maeda N, Watanabe H et al.: "Fourier analysis of corneal astigmatic changes following photorefractive keratectomy"Seminar in Ophthalmology. 18(1). 23-28 (2003)
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[Publications] Hayashi H, Watanabe H et al.: "Sclerotic scattering illumination during phototherapeutic keratectomy for better visualization of corneal opacities"American Journal of Ophthalmology. 135(4). 559-561 (2003)