2001 Fiscal Year Annual Research Report
眼内シリコンオイルタンポナーデが視神経に与える影響―分析電子顕微鏡による検討―
Project/Area Number |
13671842
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
齋藤 了一 長崎大学, 医学部・附属病院, 講師 (80253649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮 華青 長崎大学, 医学部・附属病院, 講師 (70304938)
雨宮 次生 長崎大学, 医学部, 教授 (60026862)
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Keywords | シリコンオイル / 眼内タンポナーゼ / 分析電子顕微鏡 |
Research Abstract |
シリコンオイルの眼内タンポナーデが視神経に与える副作用を検討する為に、家兎眼にシリコンオイルを注入し、その組織学的変化を調べ、分析電子顕微鏡を用いて視神経へのシリコンの取り込みを研究した。注入6ヶ月目に空腔様構造が視神経内に観察された。又、ミエリン構造が破壊されている所見が見られた。又、空腔様構造の中の電子密度の高い部分を分析電子顕微鏡で解析したところシリコンのピークが検出された。しかし、他の部分ではシリコンのピークは検出されなかった。 空腔の中の電子密度の高い部分はシリコンであり、シリコンオイルの眼内タンポナーにより視神経に取り込まれ視神経障害の原因になっている可能性が考えられた。 以上の6ヶ月目研究結果をEye誌に投稿し、受理された。目下印刷中である。 次に12ヶ月、18ヶ月、24ヶ月とさらに長期の影響を、光学顕微鏡、透過型電子顕微鏡、走査型電子顕微鏡、分析電子顕微鏡を用いて検討していく予定である。
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[Publications] A.SAITOH, H.TANIGUCHI, H.GONG, A.OHIRA, T.AMEMIYA: "Long-term effect on optic nerve of silicone oil tamponade in rabbits ; histological and EDXA findings"(印刷中). (2002)