2001 Fiscal Year Annual Research Report
先天性気管狭窄症に対する同種気管グラフトに関する基礎的研究
Project/Area Number |
13671867
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
前田 貢作 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60332756)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大北 裕 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40322193)
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Keywords | 気管移植 / 組織移植 / 先天性気管狭窄症 / 凍結組織保存 |
Research Abstract |
家兎から採取した気管組織を他の家兎の気管グラフトとして移植したモデルを作製し研究を行った。 ネンブタールによる全身麻酔下に、体重800g前後の日本家兎より心拍動下に気管8軟骨輸を採取した。Program freezerを用いて-1℃/minで-80℃まで冷却し、-196℃で1週間保存した。保存液はRPMI1640を用いた。 体重800g前後の日本家兎にグラフトを同所移植し、ステントは用いなかった(n=10)。コントロールとして同体重の日本家兎に自家気管移植を行った(n=10)。グラフト移植については全例6-0モノフィラメント吸収糸を用いた。 8週間後のグラフト移植家兎、自家移植家兎はそれぞれ体重2400g,2350gで成長には遜色なく、いずれも気道狭窄症状も認めなかった。 以上の結果より、移植した気管グラフトは生着し、個体の成長には影響の無いことが推測された。また、組織学的にはグラフトの生着、血流の再開には2〜3週間かかることが示唆された。さらに、1)気管内腔の開存性、狭窄の程度の肉眼的評価2)病理組・織学的検査:グラフトの生着、肉芽形成3)免疫染色による気管内膜の変化、連続性、新生の検討4)電子顕微鏡によるグラフトの評価について検討中である。
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