2002 Fiscal Year Annual Research Report
P.gingivalis熱ショックタンパク質の骨吸収作用に関する研究
Project/Area Number |
13671911
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
天野 滋 明海大学, 歯学部, 助教授 (90167958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹下 玲 明海大学, 歯学部, 講師 (70236454)
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Keywords | P. gingivalis groEL / 骨吸収 / γδ T細胞 / RANKL |
Research Abstract |
P. gingivalis groELによる骨吸収機構について解析した。 1、妊娠14日目ddyマウス胎児頭蓋冠骨細胞を用い、P. gingivalis groEL 0.1μg/mlから10μg/mlまで刺激してもほとんど骨吸収刺激作用が認められなかった。 2、セルソーターで分取した純度95%以上のαβ T細胞およびγδ T細胞を用い、胎児頭蓋冠骨細胞との共存培養下でP. gingivalis groELの骨吸収刺激作用を検討したところ、γδ T細胞共存下において骨吸収刺激作用が認められたが、αβ T細胞共存下では認められなかった。このγδ T細胞共存下における骨吸収刺激作用はγδ T細胞数依存的であった。 3、このγδ T細胞共存下でのP. gingivalis groEL刺激による骨吸収活性は、OCIF添加によって抑制された。 4、P. gingivalis groEL刺激によって、γδ T細胞からRANKL遺伝子発現がTaqMan probeを用いたリアルタイムRT-PCRで検出された。 5、胎児頭蓋冠骨細胞中の破骨細胞前駆細胞とγδ T細胞またはαβ T細胞と共存培養下において、P. gingivalis groELで刺激したところ、γδ T細胞との共存培養下でのみTARP陽性細胞が形成された。 以上の結果から、P. gingivalis groEL誘導性骨吸収刺激作用には、γδ T細胞の関与が明らかとなった。
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