2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13671918
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
佐藤 巌 日本歯科大学, 歯学部, 教授 (00120668)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三上 明子 日本歯科大学, 歯学部, 助手 (10297971)
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Keywords | ラット / 顎関節 / 細胞外マトリックス / テネイシンスーパーファミリー / テネイシンX / テネイシンC |
Research Abstract |
平成14年度は、以下の研究を行なった。 成長期のウイスター系ラットと胎生期ヒトの筋,および顎関節(骨,円板,靭帯)よりそれぞれRNAの精製を行い,遺伝子転写レベルの測定を行った。 a.テネイシンC, X遺伝子のプローブを用いたnorthern blot法による筋のmRNAの定性と定量(佐藤巌担当) b.共焦点レーザーによるテネイシンC, Xの局在と構成線維の形態との比較観察(三上明子担当) その結果,成長発育の器官形成においてテネイシンCとテネイシンXの局在を調べ以下の結果を待ている。 1)ラット心臓ではテネイシンX mRNAが発現しており、生後では21日齢から増加することを報告した(Sto and Mikami, Acta Anat Nippon,77:49,2002)。 2)舌(舌筋を含む)ではテネイシンCのmRNAが生後に変化することを報告した(watanabe and Sato,投稿中)。 3)顎関節に関係する靭帯や筋においては現在検索中である。 4)共焦点レーザー顕微鏡により,ヒト下顎骨の形成期にテネイシンGとテネイシシXが結合組織と骨基質の境界部にそれぞれ局在することを得ており(Kurihara and Sato,投稿中)、顎関節でも同じことが予想されることが明らかとなった。 5)次年度は咬合系に変化を与え、成長発育の顎関節に関係する諸器官で.テネイシンCとテネイシンXとの発現に差異があるか否かを調べることでこれらの細胞外マトリックスの働きを明らかにしてゆく。
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Research Products
(1 results)