2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13671918
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Research Institution | Nippon Dental University |
Principal Investigator |
佐藤 巌 日本歯科大学, 歯学部, 教授 (00120668)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三上 明子 日本歯科大学, 歯学部, 助手 (10297971)
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Keywords | 細胞外マトリックス / テネイシンX / 顎関節 / ソフトダイエット / mRNA / PCNA / アポトーシス / 咀嚼筋 |
Research Abstract |
細胞外マトリックスであるテネイシンにはC, X, R、Yなどのファミリーがあるが、このうち、関節や靭帯などに関係するテネイシンXや細胞の接着や接合に関係するテネイシンCが主体である。このため、この研究ではラット顎関節と咀嚼筋を用いて食性ストレス下におけるこれらテネイシンCとテネイシンXの転写と翻訳レベルから検索し、顎機能や器官形成における細胞外マトリックスの働きを調べた。 軟食における顎関節への影響について 離乳後3週間粉末餌を与えて飼育したところ、対照群ではテネイシンCは関節円板前後の骨との移行部に主にみられ、1週目の実験群ではそれに加え、円板中央部に強い反応がみられた。それに対してテネイシンXは関節円板と同じ部位での下顎嵩側の結合組織に強い反応がみられた。他には下顎頭の骨梁中に反応がみられた。 ストレス下の細胞増殖と細胞死の関係からPCNA陽性細胞の局在とアポトーシスの発現を調べ、PCNA陽性細胞は対照群では骨形成部の軟骨細胞、さらに、関節円板の外側と内側の部位にみられた。実験1週目で陽性細胞数は減少し、3週目で増加した。 アポトーシスの陽性細胞は実験群では下顎頭と下顎窩の骨形成部位の骨梁周囲に主に見られた。実験群では2週目で下顎頭の軟骨部にも出現した。さらに8週目では軟骨部位、上皮組織にも散在された。このストレスによって3週目までは顎関節を構成する組織を構成する細胞群やテネイシンCとテネイシンXの発現に変化がみられ、物理的な刺激が細胞の誘導、移動、分離に関与することが示唆された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] SATO I., S.KUNIMOTO, M.SUNOHARA: "Distribution of tenascin-X and expression of tenascin-X mRNA in post-natal rat TMJ"J.D.R.. 82. B-372 (2003)
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[Publications] T.YATSU, K.KURIHARA, I.SATO: "Distrubution of tenascin, fibronectin, and collagen type I and microradiography in the mental symphyseal region of the human fetus."J.D.R.. 82. B-97 (2003)
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[Publications] Iwao SATO, Mikami A. et al.: "Distribution of tenascin-C and tenascin-X in rat TMJ development"Okajimas Folia Anat.Jpn.. 80(2-3). 57-62 (2003)