2003 Fiscal Year Annual Research Report
扁平上皮癌におけるhistone H3 mRNAの発現と各種cyclin,Cdkの発現
Project/Area Number |
13671929
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
西川 哲成 大阪歯科大学, 歯学部, 助教授 (70140209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益野 一哉 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (40288775)
富永 和也 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (80278572)
田中 昭男 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (10121823)
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Keywords | 扁平上皮癌 / 疣贅癌 / 乳頭腫 / histone H3 / cyclin D1 / cyclin B1 / p53 protein / Papillomavirus |
Research Abstract |
口腔領域の疣贅癌および乳頭腫における細胞動態とヒトパピローマウイルス(HPV)感染について検索した。口腔外科の生検および手術標本より得られた疣贅癌22例、乳頭腫18例そして過角化症12例のパラフィン切片のhistone H3をin situ hybridizationで、またp53 protein,cyclinD1,cyclin B1を免疫組織化学的に検出した。また、それぞれ病変のパラフィン切片からDNAを抽出し、良性型HPV (types of 6 and 11)と悪性型HPV (types of 16,18,31,33,52b and 58)の検出をPCR法にて行った。 その結果、過角化症ではhistone H3とp53の2重染色の陽性細胞はほとんどなく、cyclinD1とcyclin B1では陽性細胞を少しみとめられたが、基底細胞あるいは傍基底細胞に限局していた。そして、良性型HPVは約33%で陽性であったが、悪性型HPVの陽性例はほとんどなかった。乳頭腫においてhistone H3とp53の2重陽性細胞は33%と過角化症と比較して増加しており、またcyclinD1 77%とcyclin B1 89%は過角化症と比較して増加し、基底細胞から傍基底細胞にかけて陽性細胞がみられた。良性型HPVは陽性61%で、悪性型HPVの陽性11%も認められた。疣贅癌ではhistone H3とp53の2重染色の陽性細胞は77%と過角化症および乳頭腫と比較して増加して、またcyclinD1 91%およびcyclin B1 100%においても過角化症、乳頭腫と比較して増加しており、局在も基底細胞から傍基底細胞、有棘層にかけて広く陽性細胞がみとめられた。そして、良性型HPVの検出は71%で陽性、悪性型HPVは43%で陽性と、HPV感染の増加が認められた。これらの結果から疣贅癌と乳頭腫において細胞動態とHPV感染に相関関係が認められた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] T Nishikawa, R Hara, Y Ito, et al.: "Expression of histone H3 mRNA and p53 protein in oral verrucous carcinoma"J Osaka Dental University. 37(2). 103-107 (2003)
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[Publications] K Masuno, T Nishikawa, R Hara, et al.: "Expression of histone H3 mRNA in situ hybridization and p53 protein and cyclin D1 by immunohistochemistry in oral verrucous carcinoma"J Dental Research. 82(special). B370 (2003)
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[Publications] T Nishikawa, K Masuno, R Hara, et al.: "Detection of p53 protein and proliferative potential with human papillomavirus"21^<st> international conference Papillomavirus & Clinical workshop. Program. 152 (2004)