2001 Fiscal Year Annual Research Report
口腔扁平上皮癌におけるEpstein-Barr Virusの感染レセプターの解明
Project/Area Number |
13671970
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大部 一成 九州大学, 歯学研究院, 助手 (80243955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 啓次 九州大学, 歯学部・附属病院, 医員(臨床)
立石 康一郎 九州大学, 歯学部・附属病院, 医員(臨床)
利谷 幸治 九州大学, 歯学研究院, 助手 (60284519)
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Keywords | Epstein-Barr Virus / 感染レセプター / 口腔扁平上皮癌 / CD21 |
Research Abstract |
これまでのわれわれの検索で口腔扁平上皮癌に高率にEpstein-Barr Virus(以下EBウイルス)が感染していることがわかったが、そのレセプターに関しては未解明であった。今回、口義扁平上皮癌におけるEBウイルス感染レセプター解明のため本研究に必要なバーキットリンパ腫由来のEBウイルス感染Akata細胞を北海道大学医学部癌研究施設ウイルス部門の好意により入手し、一方CD21 cDNAも入手した。 口腔扁平上皮癌におけるEBウイルス感染実験の陽性コントロールの作製のため、当教室で継代培養中のCD21(B細胞におけるEBウイルス感染レセプター)未発現口腔扁平上皮癌由来細胞株SASにCD21 cDNAのトランスフェクションを行い、ネオマイシンで選択しフローサイトメトリーでスクリーニングしCD21発現細胞を得た。現在、このCD21陽性細胞とAkata細胞との共培養およびAkata細胞培養上清との培養でEBウイルス感染実験を施行中である。 また同時にCD21未発現口腔扁平上皮癌由来細胞株4種(SAS、HSC、SqUU-A、SqUU-B)に対してもEBウイルス感染実験を施行中である。 今後は口腔扁平上皮癌由来細胞株の種類を増やしEBウイルス感染実験を行いCD21未発現細胞でのEBウイルス感染の有無を確認する予定である。また、EBウイルス感染口腔扁平上皮癌細胞のEBウイルス遺伝子の発現状況を検索し、EBウイルス感染が口腔扁平上皮癌の増殖能などに変化を起こすか検索する予定である。
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