2001 Fiscal Year Annual Research Report
バーチャルリアリティ(VR)をもちいたX線撮影実習システムの試作
Project/Area Number |
13671978
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
荒木 和之 昭和大学, 歯学部, 助教授 (50184271)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 司 昭和大学, 歯学部, 講師 (40241038)
原田 康雄 昭和大学, 歯学部, 助教授 (30119250)
岡野 友宏 昭和大学, 歯学部, 教授 (20124688)
松田 幸子 昭和大学, 歯学部, 助手 (50266178)
境野 利江 昭和大学, 歯学部, 助手 (50153862)
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Keywords | バーチャルリアリティ / 口内法 / 教育 / 撮影実習 / 臨床実習 / X線撮影法 / 仮想空間 |
Research Abstract |
歯科において口内法X線撮影は最もよく利用されるエックス線検査法であり、その撮影の良否によって診断が左右されることもある。しかしその画像の善し悪しは撮影者の技量に大きく影響される性質のものであり、歯学部学生の臨床実習時に正しい口内法撮影を修得することは重要である。そこで本研究では現在急速に進歩しているバーチャルリアリティ(VR)の技法を応用して、撮影技術の習得のため様々な患者の口腔内を模した仮想空間上で撮影のシミュレーションをするためのシステムを構築することを目的とした。 このうち本年度は次の2点について検討を加えた。 1.バーチャルリアリティにおける仮想空間内での撮影者の動きのシミュレーションの信頼性についての検討。仮想空間(VR)内で撮影者の位置提示用ヘッドトラッカーを取り付けた専用のヘッドマウントディスプレーをVR画像用ワークステーションに接続し、撮影者の視線の移動や操作によりVR空間内の患者が移動するようなインタラクティブなプログラムを作成した。この状態で撮影者の様々な動きが仮想空間内での動きに反映されているか検討した。結果は十分実用に耐えるものであった。 2.撮影時のX線管の角度を様々に変えた場合に得られる口内法X線画像をシミュレーションで作製した。これにはCTを用いて撮影したファントームのボリュームデータを用い計算にはAVS/Expressというソフトを用いた。その結果、実際の撮影にほぼ近いシミュレーション画像を得ることができた。 次年度はこれら別個に行ったシミュレーションを統合してバーチャルリアリティによる撮影実習システムの有効性について検討する。
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