2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13671990
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
四井 資隆 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (20167026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 優子 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (70231280)
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Keywords | 磁気共鳴画像 / 撮像用コイル / 歯肉 / 口腔 |
Research Abstract |
1.既製のプラスティック製歯科用印象用トレーの歯肉相当辺縁部分に既製のエンドレクタル・コイルより採取したコイル金属線を貼付し,歯科用シリコン印象材にて絶縁被覆・防湿することにより歯肉撮像用超高分解能MRIコイル(以下歯肉用コイルと略す)の試作を行った。本コイルの使用に際して,エンドレクタル・コイルのコントローラとの接続を前提とした。 2.歯肉用コイルを口腔内に挿入し,撮像を行うと被験者の体位の都合上,歯肉用コイルは磁場方向に対して平衡を保つことは困難となる。以前より磁場方向に平行でない場合にはコイルの得る信号強度は大幅に減少するといわれてきた。今回この点について実験を行った。その結果,磁場方向に対して30度の角度でコイルを設置した場合でも平衡に設置した場合に比較して86%,45度では71%の信号強度を得ることが可能であることが判明した。近接した撮像対象で十分な信号強度が得られる場合には画像形成上の影響が少ないことが示唆された。 3実験的に歯肉用コイルを口腔内に挿入した状況を再現し,脂肪および水の撮像を行った。得られた画像の歯肉用コイル直近の撮像対象物の信号強度を.ROI計測を行った。口腔内に挿入する歯肉用コイルと外周からの信号を収集するコイルを組み合わせて用いることによって,歯肉用コイル単体での使用時の1.7倍、外周コイル単体使用時の3.4倍の信号強度を得ることが可能であった。 4実験的にボランティアの撮像を行い、歯肉部の炎症部と健全部分の判別が信号強度の差として可能であった。 以上の結果から,歯肉撮像用コイルは外周コイルと組み合わせて用いることにより歯肉部について十分な空間分解能と組織分解能の向上を図ることのできることが確認できた。
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