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2003 Fiscal Year Annual Research Report

In vitroにおけるう蝕実験系の構築とう窩の大きさがう蝕進行に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 13671992
Research InstitutionHOKKAIDO UNIVERSITY

Principal Investigator

小松 久憲  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (30002182)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 野田 守  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (10301889)
小林 洋一  北海道大学, 医学部・歯学部付属病院, 助手 (80231322)
Keywordsう蝕 / pHサイクル / 脱灰・再石灰化
Research Abstract

齲蝕治療では、カリエスリスクの評価と歯質の再石灰化促進が重要な課題である。
本研究では、カリエスリスクの相違を糖質の摂取量の違いによると仮定して、摂取量が齲蝕の進行にどのような影響を与えるのかを評価できるin vitroにおける齲蝕実験系の構築を進め、pHの異なる再石灰化溶液とポンプ、タイマーを組み合わせた自動pHサイクル装置を作製した。この装置を用いて,1回の糖質摂取によるpHの低下を想定し、1サイクルをpH5.5以下37分、摂取開始からpH7.0に回復するまでを60分とし、このサイクルを1日3回(低カリエスリスク)と9回(高リスク)2群で比較した。ヒトエナメル質平滑面では4週で齲蝕の進行に統計的な相違を確認できた。このように脱灰、再石灰化を繰返し行い、高カリエスリスク状態を設定でき、また、歯の薄切試料を用いることで、マイクロラジオグラフでの脱灰状態の把握が経時的に可能となるなど、本装置はほぼ完成にしたものと考える。
さらに、う窩の大きさがう窩底部での象牙質齲蝕の進行にどのように影響するかを検討した。まず、ヒト抜去大臼歯裂溝部での齲蝕の進行を本装置で観察したが、裂溝の幅や深さの相違が大きいため、一定の結果が得られなかった。そのため、人工的に平滑面に一定幅のう窩を形成して、齲蝕の進行を観察した。その結果、象牙質での齲蝕の進行にう窩の大きさによる相違があることが示唆された。
研究開始時には、細菌を用いた齲蝕実験系を確立することを目的とし、さらに、単一細菌による齲蝕実験とは異なるシステムを目標として口腔内でプラークを堆積、採取する方法を検討したが、装置を口腔内に3,4日装着しても、プラークの量は期待していたほど多くないことが判明した。そのため、口腔外での増菌が必要であるが、菌の選択が起きない培養法が確立されていないため、検討を断念した。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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