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2003 Fiscal Year Annual Research Report

幹細胞の分化誘導による歯髄組織再生機構の解析

Research Project

Project/Area Number 13671994
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

庄司 茂  東北大学, 歯学部附属病院, 講師 (10142986)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 根本 英二  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (40292221)
八巻 恵子  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (90182419)
Keywords幹細胞 / 分化 / 歯髄 / 再生
Research Abstract

無髄歯の補綴にこれまで用いられてきたメタルコアが歯根破折を引き起こす可能性が高いことから、最近、象牙質とほぼ同じ弾性係数を示すガラスファイバーが用いられ始めている。しかし、無髄歯に大きな問題があることは周知の事実である。このため、安易に歯髄を除去することを避け、歯髄を残す努力をしなければならない。
そこで、細菌による炎症部位のみを除去し、残っている歯髄組織の幹細胞・未分化間葉系細胞の分化を誘導し、歯髄を再生させる研究を進めた。
最近、胚性幹細胞(ES細胞)をはじめとする多能性幹細胞の分化程度を表示する細胞表面抗原が明らかになってきた。その中でも、SSEA抗原(Stage Specific Embryonic Antigen)は、1から4まである。SSEA-1はマウスのEmbryonal Carcinoma Cell(EC),Embryonic Stem Cell(ES)およびEmbryonic Germ Cell(EG)で発現するものの、ヒトではEGのみで発現する。SSEA-2はマウスではECとESで発現し、ヒトではESのみ発現する。SSEA-3は、マウスでは発現せず、ヒトではESとEGで発現する。SSEA-4は、マウスでは発現せず、ヒトではEC, ES, EGの全ての細胞で発現する。
このことを基に、協力が得られたヒト抜去歯歯髄で免疫組織化学染色を施し顕微鏡で観察したところ、SSEA-1,2,4が検出できた。しかし、歯髄の状態が揃った抜去歯を入手するのは困難であった。そこで、生後7週目、雄性マウスの健全歯を10%EDTA-Naで低温脱灰後、免疫組織学的染色を施して、歯髄を顕微鏡で観察した。その結果、SSEA-1とSSEA-2の発現を観察できた。これらの表面抗原ではECとES区別できないものの、歯髄の分化を示すことは判明したので、マウス歯髄に障害を加えた後の変化を今後研究していきたい。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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