2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13672044
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
白石 孝信 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (10150468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 永理 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (70315258)
田中 康弘 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (10217086)
久恒 邦博 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20037526)
詫間 康子 長崎大学, 歯学部, 教務職員 (60160074)
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Keywords | 歯科用合金 / 金銀パラジウム合金 / 代替合金 / パラジウム / 色 / 変色 |
Research Abstract |
従来の歯科用金銀パラジウム合金に代わる新しいパラジウム無添加歯科用貴金属合金として数種のAg-Au-Pt-Cu系合金を試作し,光学的性質と0.1%硫化ナトリウム水溶液中における耐変色性に及ぼす組成の影響を分光測色計を用いて定量的に評価した。 得られた結果を要約すると次の通りである。 1.光学的性質 (1)可視光線域における分光反射率は,長波長側(低エネルギー側)では一般に高いが,短波長側(高エネルギー側)では吸収の影響で低い値を示した。 (2)分光反射率曲線の吸収端は金含有量の増加とともに長波長側に移行し,純金の吸収端(約515nm)に近づく傾向を示した。 (3)長波長側の分光反射率は金含有量の増加とともに若干低下する傾向を示した。 (4)赤-緑方向の知覚色度指数a^*に及ぼす金含有量の影響は小さかった。他方,黄一青方向の知覚色度指数b^*は金含有量の増加とともに系統的に増加し,合金の色調に黄色味が増すことが示された。 (5)明度指数L^*は金含有量の増加とともにわずかながら低下する傾向が認められた。 2.耐変色性 (1)金含有量が約20at.%までの合金間では,37℃における0.1%硫化ナトリウム水溶液中における耐変色性に大差はなかったが,金含有量が約25at.%以上になると,金濃度の増加とともに72h経過後の耐変色性が明らかに改善された。 (2)CIELAB色空間における三つの座標L^*,a^*,b^*の中で変色の程度を表す色差ΔE_<ab>^*に最も強く影響する因子は明度指数L^*値の低下であることが分かった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] T.Shiraishi, et al.: "Optical Properties of Au-Pt and Au-Pt-In Alloys"Gold Bulletin. 34(4). 129-133 (2001)
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[Publications] Y.Tanaka, et al.: "Nanostructure Analysis on the Metal-Bond-Porcelain Using Titanium by TEM and EELS"Proceedings of The Fourth Pacific Rim International Conference on Advanced Materials and Processing. 265-268 (2001)
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[Publications] H.-J.Seol, et al.: "Effects of Zn Addition to AuCu on Age-hardening Behaviors at Intraoral Temperature"Journal of Materials Science : Materials in Medicine. 13(2). 237-241 (2002)
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[Publications] H.-J.Seol, et al.: "Partial phase diagram for the AuCu-Zn pseudobinary system"Journal of Alloys and Compounds. 339. 144-148 (2002)
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[Publications] H.-J.Seol, et al.: "Ordering Behaviors and Age-hardening in Experimental AuCu-Zn Pseudobinary Alloys for Dental Applications"Biomaterials. 23(24). 4873-4879 (2002)