2001 Fiscal Year Annual Research Report
下顎骨延長法における延長骨の骨質に関する実験的研究
Project/Area Number |
13672075
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
松田 光悦 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (30173850)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 雅彦 旭川医科大学, 医学部, 助手 (70281699)
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Keywords | 骨延長 / 下顎骨 / 骨密度 / 骨強度 / CTスキャン / 骨形態計測 |
Research Abstract |
平成13年度における研究内容とその結果を以下に述べる。 1.動物の選択 : 生後2ヶ月齢の家兎は体重が1kg前後で、下顎骨が小さく本研究には適さないことが判明したため、本研究では下顎骨の適切な大きさを基準にする事とし、全例体重3kgのものを用いることとした. 2.延長装置の開発 : 延長装置は、各種装置を前準備として使用した結果、歯科矯正治療用のエキスパンジョンスクリューを改良し使用することとした. その結果、延長部への密着度、安定度に優れ、計画した期間内での安定した延長が可能になった。 3.延長手技と骨密度測定 : 延長装置装着から延長開始までの期間を4日に設定し、1日1回0.9mmの延長を8日間行った. 骨密度測定はCTスキャンを用いて行い、撮影はまず延長後0日、5日、14日、1ヶ月で行った. コントロールは延長部から離れた皮質骨を用いた. その結果、延長後1ヶ月のものではコントロールに対し約70%の骨密度が得られ、14日目では50%以下、0日、5日では20%以下であった. 4.形態計測、組織学的検討および骨強度試験:現在試料の準備中である. 平成14年度は、これらの形態計測、組織学的検討と強度試験の結果を合わせて検討するとともに、牽引力の差による違いを検討する計画である.
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