2001 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌化学療法の効果および副作用のリアルタイムPCR法を用いた評価法の検討
Project/Area Number |
13672077
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
森川 秀広 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (60302155)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣谷 拓章 東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (90312595)
千葉 雅俊 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (70261526)
森 士朗 東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (80230069)
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Keywords | 口腔癌 / 癌化学療法 / シスプラチン / 5-FU / 骨髄抑制 / アポトーシス関連タンパク / mRNA / RT-PCR |
Research Abstract |
本研究の目的は,口腔癌の術前癌化学療法の開始から手術までの間に,腫瘍組織から穿刺吸引した腫瘍細胞や末梢血中の細胞からmRNAを抽出し,cDNAを作製,抗癌剤による腫瘍細胞のアポトーシスを誘導することが知られているタンパクのmRNAや末梢血中の細胞が発現している骨髄細胞の分化,増殖に関わるタンパクや免疫担当細胞のアポトーシスに関与するタンパクのmRNAの発現パターンや発現量をリアルタイムRT-PCR法を用いて解析し,癌化学療法の効果や副作用の程度をリアルタイムで評価するシステムを確立することである.平成13年度においては,in vitroの系で,シスプラチンや5-FU等の抗癌剤処理前後の抹消血細胞からmRNAを抽出し,cDNAを調整,アポトーシス関連タンパクに対応したプライマーの選択し,RT-PCR法の技術的問題点の検討等を行なった.その結果,Bax,Caspase-2,3,8,9等のアポトーシス促進タンパクのmRNAの発現が増強した症例が認められた一方で,Bcl-2, Bcl-X_L, c-IAP2, XIAP等のアポトーシス抑制タンパクのmRNAの発現が増強した症例も認められた.以上より,in vitroの系での抗癌剤処理前後の抹消血細胞におけるアポトーシス関連タンパクのmRNAの発現をRT-PCR法により検討を行なうことは可能であり,Fas介在性アポトーシスの経路を介する介さないに関わらず,抗癌剤処理が末梢血細胞におけるアポトーシス関連タンパクのmRNAの発現に,影響を及ぼすことが明らかとなった. 今後,上記mRNAの発現が患者の骨髄機能においてどのような意味を持つのかを,遺伝子解析における倫理規定に基づいて,実際の患者で検討を行う予定である.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Miyashita.H, Mori.S, Tanda.N, Nakayama.K, Kanzaki.A, Sato, A, Morikawa.H, et al.: "Loss of heterozygosity of nucleotide excision repair factor in sporadic oral squamous cell carcinoma using microdissected tissue"Oncology Reports. 8. 1133-1138 (2001)
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[Publications] Miyashita.M, Takebayashi.Y, Nitta.Y, Sato.A, Morikawa.H, (+5), Mori.S, Uchida.F: "Uridine phosphorelase is a potential prognostic factor in oral squamous cell carcinoma"Cancer. In press.
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[Publications] 佐藤敦, 友寄泰樹, 山崎慎司, 森士朗, 森川秀広, 山口泰: "口腔扁平上皮癌におけるCyclin D1. p16 cyclin dependent kinase 4. RBprotein, Ki67およびα-cateninの発現"東北大歯誌. 20(1). 17-26 (2001)
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[Publications] 森川秀広, 森士朗, 篠原文明, 他: "口腔扁平上皮癌細胞における癌化学療法によるアポトーシスの誘導"東北大歯誌. 20(1). 35-40 (2001)
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[Publications] 森川秀広, 森士朗, 佐藤敦, 松田耕策, 一迫玲, 他: "上顎歯肉癌患者にみられた頸部リンパ節炎型トキソプラズマ症の1例"日口外誌. 47. 420-423 (2001)