2002 Fiscal Year Annual Research Report
αGalactosylceramide処理した樹状細胞の抗腫瘍メカニズムの解析
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13672079
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
橋元 亘 東北大学, 歯学部附属病院, 助手 (30323033)
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Keywords | 糖脂質 / 抗腫瘍効果 / NKT細胞 / IFN-γ / IL-12 / 樹状細胞 / 腫瘍内投与 / 癌免疫療法 |
Research Abstract |
我々はこれまでに、αGalactosylceramide(α-GalCer)処理した樹状細胞(DC)をマウスの皮下腫瘍内に投与することにより、皮下腫瘍に対して著明な抗腫瘍効果を発揮すること、そしてその抗腫瘍効果にはNKT細胞が必須であることなどを見い出している(橋元亘,血液・腫瘍科,45(1):44-48,2002.)。さらにその抗腫瘍効果におけるIFN-γやIL-12の関与について検討した。その結果、α-GalCer処理DCの腫瘍内投与による抗腫瘍効果は、IFN-γに強く依存するがIL-12の関与は少ないことが示唆された(論文投稿中)。 そこで平成14年度は、ヒトの系におけるα-GalCerの抗腫瘍効果について検討した。 ヒト末梢血リンパ球をα-GalCerにて刺激培養して、14日後の細胞表面マーカーについて調べたところ、CD3+CD161+(NKT)細胞が著明に増加することが明らかになった。さらに、その増加したリンパ球のPhenotypeについて詳細に検討したところ、CD3+CD161+CD56-Vα24TCR+であることが分かった(論文準備中)。 これはマウスの系において、Vα14NKT細胞がα-GalCerのリガンドになっているというこれまでの報告と一致しており、ヒトにおいてもα-GalCerがNKT細胞を活性化して腫瘍細胞に対して傷害活性を有することが十分に期待でき、今後はα-GalCerのヒト腫瘍細胞に対する細胞傷害活性の検討が必要となってくる。さらに、ヒト末梢血リンパ球をα-GalCerにて刺激培養した際に、IFN-γなどの抗腫瘍効果を有するサイトカインの産生を誘導するか否かを検討することにより、ヒト悪性腫瘍治療への臨床応用の可能性を検討していきたい。
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[Publications] 橋元 亘: "樹状細胞の腫瘍内投与"血液・腫瘍科. 45. 44-48 (2002)
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[Publications] T.Kobayashi, W.Hashimoto他5名: "Interleukin-12 administration is more effective for preventing metastases than for inhibiting primary established tumors in a murine model of spontaneous hepatic metastases"Surg.Today. 32. 236-242 (2002)
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[Publications] F.Tanaka, W.Hashimoto他3名: "Therapeutic and specimunity induced by co-administration of immature dendritic cells and adenoviral vector expressing biologically active IL-18"Gene Therapy. 21. 1480-1486 (2002)
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[Publications] W.Hashimoto他6名: "NK but not NKT cells play a necessary role to promote an innate antitumor response induced by IL-18"Int.J.Cancer. 103. 508-513 (2003)
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[Publications] 橋元 亘他3名: "Interleukin-18によるNatural Killer(NK)細胞活性化および腫瘍細胞のアポトーシス誘導"頭頸部腫瘍. 29. 1-7 (2003)