2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13672088
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岡崎 恭宏 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 助手 (60313996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畠 賢一郎 名古屋大学, 医学部, 助教授 (80293710)
水谷 英樹 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (30167663)
上田 実 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00151803)
日比野 祥敬 名古屋大学, 医学部, 助手 (90324441)
中井 英貴 名古屋大学, 医学部・附属病院, 助手 (60324430)
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Keywords | 骨形成 / 細胞増殖因子 / ペースト状マトリックス / 大量培養 |
Research Abstract |
本年度は,骨形成能を有する細胞の大量培養およびマトリックス中における安定性について検討を行った.現在までに申請者らは骨形成能を有する細胞の採取法および培養法の確立を行ってきた.これらの結果をふまえ,骨形成能を有する細胞の大量培養を可能にする条件を確立するため実験を行った.現状では骨形成能を有する細胞を大量培養した際に、移植後に骨形成能を失ってしまう.したがって、培養条件を変化させることにより,どの程度骨形成能を維持しているかを評価する実験を行った.具体的には,FGF,IGF,TGF-β,HGFなど種々の細胞増殖因子を培地中へ添加することにより,細胞増殖能の検討を行った.また各種細胞増殖因子を多量に含む多血小板血漿の添加による細胞増殖能への影響についても検討した.また骨形成能の維持の評価のためにはアルカリフォスファターゼ活性およびオステオカルシン含有量の測定も平行して行った.その結果,各種細胞増殖因子の添加により細胞増殖能は上昇し,また骨形成能も維持されることが示唆された.一方,これらの細胞をペースト状マトリックスと複合し,移植材料として使用する方法についても検討した.種々のペースト状マトリックスを用い,そのマトリックス中での細胞生存時間を測定し,細胞障害の程度を評価した.今後は,コラーゲンを中心としたゲル状ペーストおよび多糖体を用いたマトリックスの応用を検討する.また,マトリックスの温度変化およびph変化による細胞挙動の変化を観察する予定である.
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