2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13672088
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岡崎 恭宏 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (60313996)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畠 賢一郎 名古屋大学, 医学部・附属病院, 助教授 (80293710)
上田 実 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00151803)
|
Keywords | 組織工学 / 未分化間葉系幹細胞 / 培養骨 / マトリックス / 歯周組織 |
Research Abstract |
今年度われわれは、1.動物実験モデルでのin vivoにおける骨形成能の検討、2.ペースト状マトリックスによる操作上の向上において研究を行った。 1.動物実験モデルでのin vivoにおける骨形成能の検討 各種細胞増殖因子を添加した培地中にて培養された骨形成細胞をマトリックスと複合し(畠)、その後ハイブリット犬の顎骨において作製された骨欠損に移植した。移植後4週、8週にて移植部のサンプル摘出を行い組織標本作成後、骨組織の形態測定を行った。その結果、コントロール群と比較し明らかな骨形成が認められた。また、骨質においてもコントロール群に比べ成熟した骨が観察された(岡崎)。 2.ペースト状マトリックスによる操作上の向上 まず、未分化間葉系幹細胞より分化誘導した骨形成細胞を大量に培養した(畠)。また今回使用したペースト状マトリックスを次のごとく作製した。β-TCPブロックを直径5〜20μmの顆粒となるように粉砕し、これを10%塩化カルシウム、トロンビンを添加した多血小板血漿と混合しペーストを作製した(岡崎)。その後、培養された細胞とこのペースト状マトリックスの複合体を行った。複合された移植材料はハイブリット犬の顎骨における骨欠損に移植し、骨形成能の検討を行った。移植後4週、8週にて移植部位よりサンプルの摘出を行い組織標本作製後、骨組織の形態計測を行った(岡崎)。その結果ペースト状マトリックスは、移植の際ゲル化し、操作性の向上が認められた。また、コントロール群と比較し明らかな骨形成が認められ、骨質においてもコントロール群に比べ成熟した骨が観察された(岡崎)。
|