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2003 Fiscal Year Annual Research Report

口腔癌における新たな癌抑制遺伝子(headpin gene)異常の検索

Research Project

Project/Area Number 13672122
Research InstitutionTokyo Dental College

Principal Investigator

武田 栄三  東京歯科大学, 歯学部, 助手 (20322472)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 柴原 孝彦  東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (50178919)
鵜澤 一弘  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (30302558)
Keywords新規癌抑制遺伝子 / headpin gene / 口腔癌
Research Abstract

HEADPIN遺伝子は染色体18q21.3に位置し、セリン・プロテイナーゼ阻害因子ファミリー(serpin)の一員である。これらの遺伝子ファミリーは腫瘍による血管新生、浸潤、転移を抑制する機能を有すると考えられている。HEADPIN遺伝子の発現はp16、RB、VHL、E-cadherin、KA11などの腫瘍抑制遺伝子と同様にDNA変異だけでなくエピジェネティックにより発現調整されている可能性がある。今回我々は、独自に開発した口腔疾患解析用cDNAマイクロアレイを作製し、口腔扁平上皮癌の遺伝子発現状況を検索したところ、HEADPIN遺伝子の発現が口腔扁平上皮癌において減弱していることを突き止めた。さらにHEADPIN遺伝子のmRNA発現状況、DNAメチル化状況の検索、さらに脱メチル化剤を使用した遺伝子の発現状況について検索を行った。その結果、RT-PCRにより原発口腔癌組織30例中17例(56.7%)において、9種類の口腔癌由来細胞株中6種類においてHEADPIN遺伝子の発現が減弱/消失していることが明らかになった。また、DNA脱メチル化剤である5-aza-2'-deoxycytidineで処理することにより、これらHEADPIN遺伝子発現減弱/消失していた6種類の細胞株のうち5種類においてHEADPIN遺伝子の再発現を認めた。以上のことから、HEADPIN遺伝子発現の減弱は口腔癌発生に関与し、その発現減弱の主要なメカニズムの一つとしてDNAのメチル化が関与していることが示唆された。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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