2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13672132
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
水野 進 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (50301627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗田 賢一 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (40133483)
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Keywords | rabbit cranio waudibular joint / enterobacterial anfigens / Escherichia coli 0:14 / Experimental arthritis |
Research Abstract |
本研究では、全身的に抗体価を上げるため対照群および潅注群に大腸菌0:14株をFreundの不完全アジュバントとともに、4週間隔に計3回の筋肉内注射を行い前感作した.また、局所的には、対照群の前感作終了後28日目に左側顎関節下腔を生理食塩水で潅流し、さらに精製水で潅流した.潅注群では対照群同様精製水で潅流後、大腸菌0:14株と精製水を超音波処理し潅注した.両群の観察は、処置後7,14,21,28,35および56日目に各群6匹ずつ、屠殺して試料を採取した.観察方法は、病理組織学的にHE染色、AB染色、および酵素抗体法による免疫染色を施した結果、以下の所見を得た. 1.対照群:病理組織学的には、逐日的に軟骨組織がやや菲薄化していたが、関節の基本的構造には変化を認めなかった. 2.潅注群:病理組織学的には、7日目に急性の滲出性炎症所見を、14日目にはパンヌスの増生により軟骨組織は破壊され、21日目には骨まで破壊が進行し慢性期への移行期と考えられた.28日目にはさらに組織破壊は進行し、マクロファージ、形質細胞.、リンパ球の濾胞様集簇、パンヌスの形成等の慢性関節リウマチ特有の所見を示した.35日目には炎症所見は徐々に消退し始め、56日目には同所見を全く認めなかった. 以上の結果により、大腸菌:14株を用いたウサギにおける実験的慢性顎関節リウマチモデルは、同疾患の人における顎関節部病態の再現が可能であると考える.
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Research Products
(1 results)