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2001 Fiscal Year Annual Research Report

喫煙者と非喫煙者における歯周炎の病態の相違に対する疫学的検討

Research Project

Project/Area Number 13672172
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

尾崎 哲則  日本大学, 歯学部, 助教授 (20194540)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山下 喜久  日本大学, 歯学部, 教授 (20192403)
Keywords唾液潜血反応 / 歯周疾患検診 / スクリーニング / イムノクロマトグラフ / 喫煙・非喫煙 / 唾液中コチニン濃度
Research Abstract

唾液中潜血濃度の定量的測定を金コロイド凝集法を応用しようとしたが、試薬等の製造中止があった。そのため、新しく開発されたイムノクロマトグラフ法によって、簡便に定量化が可能かについて検討を加えた。この方法の原理は以下のようである。唾液に含まれるヘモグロビンは、反応試薬中の赤色ラテックス標識抗体ヒトヘモグロビンマウスモノクローナル抗体と結合し免疫複合体を形成し、シート上に固相化された抗ヒトヘモグロビンモノクローナル抗体に捕捉され赤色ラインを形成する。本原理を用いて唾液中ヘモグロビンを検出した。また、多くの簡易キットでは、肉眼で色調を判定する半定量的なものであるが、本法では、通常のフラットスキャナーで色調を取り込み、パソコンを用いての定量化も試み、成人から採取した安静唾液に標準血球を添加し、回収試験を行った。さらに、キットの感度と通常歯周疾患スクリーニングで要求される潜血濃度を考慮し、希釈率の検討もあわせて行った。その結果、保存用バッファーで10倍希釈した時に回収率、検量線ともに良好であった。
ついで、10名の喫煙者をモデルに、喫煙時間をはさみ、連続的に唾液を採取し、潜血濃度の推移について、喫煙行動との関連性について検討を加えたが、被験者からの唾液潜血がほとんど得られず、再度実験方法の検討が必要となった。
成人186人からの唾液採取と歯周疾患検診を実施したところ、非喫煙者では、潜血濃度と歯周疾患、特にポケット深さに正の相関が得られたが、喫煙者では得られなかった。唾液中のコチニン濃度も並行して測定した結果、コチニン濃度が高いほど、相関性がなくなる傾向が示唆された。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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