2002 Fiscal Year Annual Research Report
骨芽細胞に対する半導体レーザー照射効果の分子生物学的解析
Project/Area Number |
13672176
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
笹栗 健一 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (10235286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下野 正基 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00085771)
石川 達也 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (30085708)
佐藤 貞雄 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (00084799)
松坂 賢一 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (70266568)
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Keywords | 骨芽細胞 / cbfa 1 |
Research Abstract |
本研究は、レーザー照射の骨芽細胞に及ぼす影響を検討する日的で、ヒト骨芽細胞であるNHOst細胞(Bio Whittaker社)を選択し検討を加えてきた。なぜなら、本研究を遂行する上でその結果は日常の臨床に常にフィードバックする事を目的に検討されなければならないからである。しかしながら、本細胞はカタログの情報を用いて培養したにもかかわらず、継代2〜3回で脱分化様の細胞形態を呈し、また、細胞増殖の指標であるDNA量や骨芽細胞の分化の指標であるアルカリフォスファターゼ活性が一定化せず、その後の実験を再現性ある細胞状態を確保しつつ行なえないことが判明した。そこで、残念ではあったが、これ以降ヒト骨肉種様細胞であるMG63細胞を用いることとなった。本細胞は、NHOst細胞に比べよく研究が進んでおり、活性型ビタミンD3の添加により効率よく骨芽細胞様細胞に分化させることが報告され、本申請者等もアルカリフォスファターゼ活性の上昇とOsteocalcin遺伝子発現をPCR法にて確認している。今後この細胞を用いて引き続き検討していくものである。 一方、本研究を遂行していく上で作成した骨芽細胞の分化に必須の転写調節因子cbfa 1およびcbf βのモノクロナール抗体の解析は進みつつある。特にcbfa 1のモノクロナール抗体を用いた研究では、すでに数本の論文を作成し報告済みである。現在、cbf βのモノクロナール抗体の検討を進めており、これまで、リコンビナント蛋白を用いたWestern blot分析およびGel shift assayでのsuper shift assayでは良好な結果を得ることが出来ている。今後、ヒト由来の硬組織を用いた免疫染色を行いその特異性を検討していく予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Natsuzaka K: "Cell proliferation and expression of cbfa-1 in a peripheral osteo-chondroma arising from mandibular oral mucosa of an edentulous alveolar ridge"Bull.Tokyo Dent. Coll.. 43(3). 181-185 (2002)
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[Publications] Sasaguri K: "Generation, characterization of pebp 2αA/cbfa 1 monoclonal antibody and its localization in mineralized tissues"Bull. Kanagawa. Dent. Coll.. (in press).