2003 Fiscal Year Annual Research Report
メラトニン応用による新しい歯周組織再生治療法の開発
Project/Area Number |
13672194
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
藤井 健男 北海道医療大学, 医療科学センター, 助教授 (30173389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小鷲 悠典 北海道医療大学, 歯学部・歯科保存学第一講座, 教授 (60014338)
別所 和久 京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (90229138)
斉藤 隆史 北海道医療大学, 歯学部・歯科保存学第二講座, 教授 (40265070)
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Keywords | phosphophoryn / rhBMP-2 / bone formation |
Research Abstract |
本年度は、rhBMP-2により誘導される骨形成時における石灰化誘導性タンパク質phosphophorynの効果について、in vivo実験系において検討した。 ラット後背部および前頭部に、HAP/Collagen, BMP-2/HAP/Collagen, BMP-2/HAP/phosphophoryn/collagenの複合体を埋設し、組織学的および生化学的に検索した。 ALPase活性を測定した結果、rhBMP-2/HAP複合体群では、移植後1週において高いピークを迎え以降急激に減少していた。rhBMP-2/HAP複合体群では移植後1週では低いものの、2週においてピークを迎えていた。一方、コントロール群では、全観察期間を通して非常に低い値が得られた。BMP-2/HAP/phosphophoryn/collagen複合体群の活性は、BMP-2/HAP/Collagen群の約2倍の有意に高い値を示した。 また、組織学的検索においてもBMP-2/HAP/phosphophoryn/collagen複合体群の骨量形成は旺盛で、他群の約2倍で、実験エリアの約80%において骨の再生を認めた。 以上から、BMP-2/HAP/phosphophoryn/collagen複合体による歯周組織再生治療法への応用・展開が開け、新しい治療法の開発につながることが示唆された。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] T.Saito, F.Kobayashi, T.Fujii, K.Bessho: "Effect of phosphophoryn on rhBMP-2-induced bone formation"Arch Oral Biology. 49. 239-243 (2004)