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2002 Fiscal Year Annual Research Report

ストレス刺激下における骨芽細胞の神経ペプタイド受容体発現の検討

Research Project

Project/Area Number 13672200
Research InstitutionAichi Gakuin University

Principal Investigator

吉成 伸夫  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (20231699)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川瀬 仁史  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (60329612)
Keywords実験的歯周炎 / 拘束ストレス / In situ hybridization / サブスタンスP受容体
Research Abstract

平成13年度の結果より,ラットにおいて拘束ストレスが,歯槽骨吸収を促進することが判明した.そこで,平成14年度は,より詳細に解明するため,歯槽骨周囲での神経ペプタイド受容体の発現を検索した.
【方法】実験動物にはウイスター系雄性ラット60匹を用いた.炎症性変化を惹起させるため,ラットの第2臼歯(M2)歯頚部に,縫合用糸を結紮した.その後,S群(拘束ストレス群)とN群(非拘束ストレス群)の2群に分けた。S群には実験期間中,毎夜12時間,金網による拘束ストレスを与えた.糸結紮後2,4,6,8,10日目に,各群5匹ずつ,末梢血を採取して血漿アドレナリン濃度を測定した.さらに,胸腺重量,胃潰瘍数を測定して,拘束ストレスの指標とした.また,上顎骨を摘出し,M2の近遠心方向の連続組織切片を作製した.組織切片は,H-E染色,神経ペプタイドの1つであるサブスタンスPレセプター(SPR)発現に対するin situ hybridization法,およびTRAP染色にて検索し,光学顕微鏡下で主としてM2根分岐部の歯周組織を組織学的,および組織形態計測学的に検索した.
【結果】平成13年度の結果と同様に,S群に胸腺の萎縮,血漿アドレナリン濃度の上昇,および胃潰瘍の発症が認められ,さらに,S群ではN群と比較して,ストレス負荷後8,10日目において,M2根分岐部歯槽骨の吸収が著明に認められた.
SPRに関して,S群4日目以降において,N群と比較して著明にSPRのmRNA陽性細胞数が多かった.また,S群では2日目以降多くのTRAP陽性細胞が認められた.SPRのmRNA陽性細胞は歯槽骨周囲に発現しており,TRAP陽性細胞と同一の細胞であると思われる箇所も確認された.
【考察】これらより,拘束ストレス負荷状態では,SPRが骨周囲細胞に多く発現し,骨代謝細胞を活性化させ,歯槽骨吸収の促進に関与していることが示唆された.

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 杉石 晋: "拘束ストレス負荷時のラット歯槽骨吸収におけるサブスタンスPレセプターの発現について"愛知学院大学歯学会会誌. 41巻1号(印刷中). (2003)

  • [Publications] Sugiishi S, Yoshinari N, Noguchi T, et al.: "The effect of restraint stress on experimental periodontitis in rats"Journal of Dental Research. 80巻. 627 (2001)

  • [Publications] Takeda T, Yoshinari N, Sugiishi S, Kawase H, Matsuoka M, Noguchi T.: "Restraint stress as a risk factor for periodontitis in rats"Journal of Dental Research. 80巻. 627 (2001)

  • [Publications] 高田 哲夫: "拘束ストレスが実験的歯周炎の進行におよぼす影響"愛知学院大学歯学会会誌. 36巻1号. 97-112 (1998)

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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