2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13672201
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
力丸 哲也 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (10299589)
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Keywords | 炎症性サイトカイン / SNPs解析 |
Research Abstract |
炎症性サイトカイン,とりわけIL-1およびTNF-αの発現量の個体差は,細菌に対する宿主応答性の変化をもたらし,歯周炎の病態を修飾する遺伝的要因の一つと考えられる。最近ヒトゲノムのほとんどが解読され,主要な疾患に関する一塩基置換(SNPs)の解析が着手されていることから,本研究では日本人における炎症性サイトカインのSNP解析を行うにあたって炎症歯周組織で特徴的な発現の見られる炎症性サイトカインをリストアップする事を目的とした。 方法 炎症歯周組織は,福岡歯科大学附属病院に来院した歯周病患者から得た。炎症性サイトカインに対して特異的なプライマーを用いた逆転写PCR法によって半定量的に発現を調べた。 結果および考察 炎症歯周組織における炎症性サイトカイン産生は多種にわたった。しかし,検体すべてから検出されるものと,限られた検体からしか検出されないものがあった。申請者は,すでに特定のHLA-DR,-DQ遺伝子タイプの個体において末梢血単核球をPorphyromonas gingivalis菌体で刺激した時にそのT細胞応答性に顕著な違いが見られることを見い出しており,本学ゲノム・DNA解析倫理委員会発足をまって,広くゲノムを収集し,ミトコンドリアD-looP領域のタイピングにもとづいた日本人亜種について炎症性サイトカインSNPs解析を開始する予定である。
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