2002 Fiscal Year Annual Research Report
キャピラリー電気泳動を用いる内分泌撹乱物質一斉分析システムの開発
Project/Area Number |
13672263
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Research Institution | MEIJI PHARMACEUTICAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
片山 昌勅 明治薬科大学, 薬学部, 講師 (20301575)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兼子 智 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (40214457)
石川 博通 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (60112679)
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Keywords | 内分泌撹乱物質 / キャピラリー電気泳動 / 産婦人科学 / ビスフェノールA / ノニルフェノール / ヒト精子中 / 泌尿器科学 / 精液所見 |
Research Abstract |
平成13年度は内分泌撹乱物質:カテゴリー2(III)のキャピラリー電気泳動(CE)による高感度一斉分析法の確立を目的とし、ビスフェノールA、P-オクチルフェノール、P-ノニルフェノールを含むアルキルフェノール類:カテゴリー2(III)の紫外吸光検出法によるCEの開発を行った。CEの分離条件(MEKC、Zone)を再検討するとともに、CEによる分離、検出の各条件について最適化を図ることにより、各フェノール類を数10Pg/ml単位の分析を行うことが出来た。さらに、ヒト血漿、精子、精漿等の生体試料からの内分泌撹乱物質抽出条件の標準化を行う目的で、妊婦および胎児の血液中のビスフェノールAおよびアルキルフェノール類の定量を行った。確立した条件下において、生体試料のCE分析を行うとともにGC-MS、HPLCおよびCE分析と、個々の感度、選択性を比較し、CE法の有用性を確認した。 平成14年度は、産婦人科学、泌尿器科学領域において若年者の精液所見低下が指摘されていることから、泌尿器科患者より得られた64名の泌尿器科来院患者からインフォームドコンセントを行い得た、精液中のビスフェノールAおよびアルキルフェノール類の定量を行った。これらのデータは産婦人科学および泌尿器科学的な形状・数量的データとの比較も行い、前述した疫学検査データベースの構築を始めている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Katayama, M et al.: "Sensitive determination of bisphenol A and alkylphenols by high performance liquid chromatography"Biomedical Chromatography. 15(6). 403-407 (2001)
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[Publications] Katayama, M et al.: "Determination of bisphenol A and 10 alkylphenols in serum using SDS micelle"Biomedical Chromatography. 15(7). 437-442 (2001)