2001 Fiscal Year Annual Research Report
細胞性免疫応答における環境ストレス影響のリアルタイム解析
Project/Area Number |
13672348
|
Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
平野 和也 東京薬科大学, 薬学部, 講師 (80251221)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
別府 正敏 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (60114633)
|
Keywords | マクロファージ / 内分泌攪乱化学物質 / 分化 / GFP |
Research Abstract |
1)障害細胞のマクロファージによる認識、除去過程の影響 本研究では、内分泌撹乱化学物質の免疫系への影響に着目し、免疫系細胞で重要な役割を果たす単球の、マクロファージへの分化に対する影響を検討してきた。単球の分化に対して、Bisphenol A(内分泌撹乱化学物質)、およびBisphenol A都類似構造を持つBisphenol A diglicidyl ether(以下BADGEと称す)を用いて、単球のマクロファージへの分化に対する影響を検討した。また、同じくPPARγのリガンドとして知られている15-deoxy-△12,14-prostagrandin J_2(以下PGJ_2)も対照として用いた。分化誘導にはPhorbol 12-myristate 13-acetate(PMA)、all-trans Retinoic acid(ATRA)、1α,25-dihydroxycholecalciferol(DHCC)の3物質を用いた。Bisphenol A、BADGEそれぞれの影響の違いについては現在検討中である。 2)細胞膜等を限定的にGFP(Green Fluorescent Protein)標識した細胞株の作製 GFP(Green Fluorescent Protein)-Fを導入したTHP-1細胞株を作製した。この作製したGFP標識細胞は、膜がGFP標識されている。現在この細胞の性状解析を行っており、今後、このGFP標識された免疫系細胞がどのように応答し、障害細胞を認識、貪食、除去するかについて、蛍光顕微鏡(あるいは共焦点レーザー顕微鏡)による測定系により、リアルタイム解析を行なう。さらに各環境ストレス因子で刺激され場合の影響やこの過程に関与するマクロファージ細胞上のレクチン等の分子の同定を各種抗体による阻害実験により行う。
|