2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13672358
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
浅井 篤 京都大学, 医学研究科, 助教授 (80283612)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 次矢 京都大学, 医学研究科, 教授 (50208930)
西垣 悦代 和歌山県立医科大学, 教養部, 助教授 (70156058)
大西 基喜 関西空港, 検疫所・検疫課, 検疫官(研究職)
赤林 朗 京都大学, 医学研究科, 教授 (70221710)
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Keywords | 医師-患者 関係 / 信頼 / 不信 / 質的研究 / グラウンデッド・セオリー / インタビュー |
Research Abstract |
平成14年3月現在、2ヵ年計画の途中で研究調査実施中であり、本調査からの直接的具体的な実績-学会発表や論文出版などは、まだ出ていない状況である。しかし関連研究から以下の実績が出ている(1、2)。以下に平成13年度に検討、実施した項目を挙げる。 (1)平成13年度、研究開始と同時に、医療を受ける人々に対するインタビューを、どのような方法論を用いて実際行い、どのような手順で結果を分析するかを共同研究者間で検討した。その上で質的研究の専門家に何度かコンサルトして具体的な方法論と手順を決定した。 (2)Grounded Theoryを用いてインタビュー分析を行う際の、実際的な手順と共同研究者の実際的な役割を決定した。また、医療不信と信頼に関して医療を受ける人々から、本当に考えていることを聞き出すためにはどのようなインタビュー参加者リクルート方法が適切かを再検討し、最も参加者の自発性が保障される方法を採用した。 (3)参加者の属性やリクルート地域についてもリクルートを委託している調査会社と検討し、可能な地域を決定した。 (4)この種の研究においても研究倫理委員会における審査が倫理的観点から見て不可欠と判断し、京都大学医学部、医の倫理委員会に研究プロトコールを提出(受け付け番号335番)した。そして、研究実施に関する指針書、承諾を得た。 現時点で、京都・大阪方面でリクルートされ研究参加を承諾してくださった10名の方に対する個人インタビューを終了しており、それらの逐語録を分析中である。4月には10名分の結果を集約し、それ以降のインタビューの方向性を決定する。平成14年5月より、上記以外の地域からの研究参加者を含め、月3〜5名、計50名を目途として調査を続けていく予定でる。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Atsushi Asai, et al.: "Attitudes of the Japanese Public and Doctors Toward Use of Archived Information and Samples Without Informed Consent"BMC Medical Ethics. 3・1(オンラインジャーナルのためページ数なし). (2002)
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[Publications] 浅井篤, 服部健司, 大西基喜 他: "医療倫理"勁草書房. 300 (2002)