2002 Fiscal Year Annual Research Report
糖類の標識デザインとその機能性製剤の調製に関する研究
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13672408
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
加留部 善晴 福岡大学, 薬学部, 教授 (40161260)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松永 和久 福岡大学, 薬学部, 助手 (90320308)
高田 二郎 福岡大学, 薬学部, 助教授 (90122704)
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Keywords | イメージング / テクネチウム / 診断 / システアミン / キレート / 多糖 / 紫外線防護 / プリオン |
Research Abstract |
本研究の目的は、糖部分にキレート能や機能性分子を付与し、γ線放出核種で標識して診断用製剤を調製することと動態制御可能な紫外線防護製剤を調製することである。糖類は多くの水酸基を有しているがキレート能は弱く、Tc-99mと安定に配位することができない。我々は糖のvicinalな水酸基をHIO_4で酸化して生成するアルデヒド基に着目し、システアミンのアミノ基と脱水縮合させ、さらにNaBH_4で還元して、Tc-99mと安定に配位できるN_2S_2型の配位構造を糖に付与する方法をデザインした。 糖類のTc-99m標識デザインの有用性を調べる目的で、血漿増量薬として用いられているデキストラン、腎臓の糸球体からのみ排泄されるイヌリン、血液凝固薬であるヘパリン及び強心配糖体(ジギトキシン,ジゴキシン)を選択した。 これらの糖類にシステアミンを付与した化合物を合成し、さらにTc-99m標識した。調製したTc-99m標識体の標識率や安定性を調べ、マウス静注時の体内動態をγ-カメラで調べた。また、H-3標識した多糖類のマクロオートラジオグラムと動態を比較検討した。多糖類にシステアミンを付与することにより、従来の報告よりも高い標識率と安定性の高いTc-99m標識体が得られ、糖類の標識化の問題点が克服できた。Tc-99m標識体の体内動態はH-3標識した多糖類の体内動態と、類似していることが明らかになり、多糖類のTc-99m標識デザインの有用性が示された。またもシステアミン付与したデキストランの紫外線防護作用を調べた結果、増感作用が認められた。 ペントサンポリ硫酸、デキストラン硫酸、コンゴーレッドなどのキレート作用をもつ多糖類や色素に抗プリオン作用が認められることから、各種キレート剤の抗プリオン作用を検討した結果、フコイダン、システアミン付与ヘパリンなどの多糖やクリソイジンなどの色素に強い抗プリオン作用が認められた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] J.Takata, K.Matsunaga, Y.Karube: "Delivery systems for antioxidant nutrients"Toxicology. 180・15. 183-193 (2002)
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[Publications] J.Takata, R.Hidaka, A.Yamasaki, A.Hattori, T Fukushima, M.Tanabe, K.Matsunaga, Y.Karube, K.Imai: "Novel d-γ-tocopherol derivative as a prodrug for γ-tocopherol and a two step prodrug for S-γ-CEHC"Journal of Lipid Research. 43・12. 2196-2204 (2002)
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[Publications] K.Mishima, T.Tanaka, F.Pu, N.Egashira, K.Iwasaki, R.Hidaka, K.Matsunaga, J.Takata, Y.Karube, M.Fujiwara: "Vitamin E isoforms α-tocotrienol and γ-tocopherol prevent cerebral infarction in mice"Neuroscience Letters. 337・1. 56-60 (2003)
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[Publications] 共著: "新放射化学・放射性医薬品学"南江堂. 307 (2003)