2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13672443
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Research Institution | GUNMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
大野 絢子 群馬大学, 医学部, 教授 (00251132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沼田 加代 群馬大学, 医学部, 助手 (40344931)
長岡 理恵 群馬大学, 医学部, 助手 (50323358)
佐藤 由美 群馬大学, 医学部, 助教授 (80235415)
小林 亜由美 群馬パース学園短期大学, 講師 (20323347)
矢島 まさえ 群馬パース学園短期大学, 助教授 (40310247)
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Keywords | 介護保険 / 在宅ケア / 市町村 |
Research Abstract |
本研究の目的は、介護保険事業の質の保障を目指した在宅ケア体制づくりとして市町村が取り組む課題を明らかにすることである。 平成13年度は群馬県内一町で介護保険サービス利用者とサービス提供者に対して実態調査を実施し、「住民の在宅ケアの質保証」という観点で市町村として取り組むべき介護保険事業の課題を10項目(下記(1)〜(10))抽出した。平成14年度は全国1/2の1608市町村の介護保険担当保健師に対して、抽出した課題の該当状況を郵送調査した。10項目の課題を提示し、重点的に取り組んでいる課題について具体的内容を自由記載により捉えた。記述内容を同質の内容毎に分類してカテゴリー化し集計した。 392市町村から有効回答を得た。市町村が現在重点に取り組んでいる課題として、(I)住民への対応に関すること(課題(1)〜(3))では、「(1)住民への知識普及」で761件、「(2)住民へのサービス資源情報提供」で509件、「(3)介護保険利用者からの意見把握」で540件の課題があげられた。その内容は、広報媒体の作成と活用、地域内のサービス事業に関する詳細な情報収集と提供、相談体制の充実、個別対応の強化、利用者の意見・満足度の把握、苦情対応の体制整備等であった。また、(II)サービス体制に関すること(課題(4)〜(10))では、「(4)訪問調査員の資質向上」で555件、「(5)介護支援専門員の資質向上」で539件、「(6)居宅介護サービス事業者の資質向上」で406件、「(7)必要な介護サービス量の確保」で337件、「(8)サービス調整のための体制づくり」で455件、「(9)家族介護者への支援」で577件、「(10)現行サービスで対応できない居宅サービス利用者への支援」で460件の課題があげられた。その内容は、スタッフの質確保と研修体制整備、利用実態把握、サービス提供状況の監視・評価、地域内サービス事業者・スタッフのネットワーク化、介護予防の強化等であった。
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