2001 Fiscal Year Annual Research Report
家族相談看護部設置と地域との連携による家族支援のための包括的介入研究
Project/Area Number |
13672453
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
麻原 きよみ 信州大学, 医療技術短期大学部, 教授 (80240795)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 章恵 信州大学, 医療技術短期大学部, 講師 (50230389)
百瀬 由美子 信州大学, 医療技術短期大学部, 講師 (20262735)
大久保 功子 信州大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (20194102)
鈴木 泰子 信州大学, 医療技術短期大学部, 助手 (60283777)
湯本 敦子 信州大学, 医療技術短期大学部, 助手 (10252115)
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Keywords | 家族 / 看護 / 支援 / システム / 相談 / 病院 / 地域 |
Research Abstract |
平成13年度は本研究計画に基づいて、以下の研究活動を実施した。 1.家族のニーズ調査 病院を受診および入院する患者の家族45名に対するニーズ調査を行った。 対象:男性8名、女性37名。20歳代2名、30歳代10名、40歳代7名、50歳代6名、60歳代9名、70歳代11名 方法:半構造的インタビュー。10〜120分 結果:逐語録したインタビューデータを内容分析し、家族のニーズとして以下の4つに分類された。 1.病院の施設および環境上に関すること:患者の手術および入院中の家族の宿泊あるいは休憩施設・場所がほしい、駐車場のスペースを広くしてほしいなど。 2.家族の生活に関すること:他の家族への影響が心配(患者の兄弟の行動の変化、同居する高齢の親の世話など)、家事や家族の健康の心配、介護者自身の時間がない、経済的問題など。 3.患者本人に関すること:病気および生活の心配、退院後生活および将来への心配、自宅での生活に関する具体的なことがわからない。 4.病院のスタッフの対応に関すること:説明不十分を含め情報提供不足、患者の人間性を配慮した対応をしてほしい、家族へも配慮してほしいなど。 2.家族看護に関する先進施設および大学の視察研修並びに研究打ち合わせ アメリカ合衆国コロラド大学病院・退役軍人医療センター・デンバー子供病院では、(1)家族談話室など家族のための設備のあり方、(2)退院後の生活や家族の相談に応じる病棟ごとに配置されたケースマネージャー(看護師)の役割、(3)患者、家族が同席して行われるケースミーティングおよび退院ミーティング、(4)看護職を含めた地域の保健・医療・福祉・教育専門職との連携の仕方など本研究を推進するための重要な示唆が得られた。また、コロラド大学看護学部では研究者と実践者(病院看護婦、地域の保健婦、ナースプラクティショナー)との連携のあり方、研究の進め方について指導および助言を得た。
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