2002 Fiscal Year Annual Research Report
乳がん患者の回復過程におけるセルフヘルプグループの役割と看護援助に関する研究
Project/Area Number |
13672470
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Research Institution | Gifu College of Nursing |
Principal Investigator |
八木 彌生 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教授 (90280007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 直子 京都府立医科大学, 医学部・看護学科, 助教授 (80153881)
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Keywords | 乳がん / 乳がん患者 / セルフヘルプグループ / 回復過程 / 看護援助 / 代替療法 / 病いの意味 |
Research Abstract |
*14年度も研究代表者と研究協力者は、継続して乳がん患者会の毎月の例会に出席し、そこで展開される患者同士の交流のダイナミクスを観察し、さまざまな助言を行い、講演会などの活動支援を実施した。 1)9月には両者で、ロサンゼルスとその近郊において次のように研究調査を実施した。1)がん患者の総合的なサポートプログラムを目指してハロルド・ベンジャミンが創設したThe Wellness Communityの活動の実践的研修:Wellness Community south bay 2)病院で開かれている乳がん患者のサポートグループのミーティングへの参加: Women's center Little Company of Mary Hospital、3)代替療法を取り入れている病院・セクションでの研修: Alternative Medicine Clinic AT ST. Vincent hospital、Ted Mann Family Resource Center、UCLA Cancer for the Health Sciences Center for East-West Medicine 4)乳がんサバイバーの個人宅でのインタビュー(研究代表者):4名。これらのどの調査においても回復期において特に有効な情報を得ることや精神的な安寧に多大に役立つプログラムや診療が整えられていた。UCLAなど研究機関における代替療法、特に鍼灸やハーブの効用の実証研究が進み、患者にも普及していた。個人インタビューのどの対象からも、鍼灸、ハーブ、気功、ヨーガや菜食中心の食事療法の効用が語られ、それらは対象の周辺にも普及していることがわかった。さらに対象に応じた多様なセルフヘルプグループが活用され、それらの役割の重大さが強調された。日米ともに回復過程の個人インタビューでは、人生における"乳がんという病い"の意味付けが深くなされており、病いは「人生の財産・人生の織り成しの大切な要素」と捉えられ、その回復過程は人間としての独立の過程であることが明らかにされた。なお、現在USAからのアンケートの集計を実施中である。
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Research Products
(1 results)