2002 Fiscal Year Annual Research Report
カテーテルに関連する血流感染を低減するための感染管理対策
Project/Area Number |
13672471
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
土井 まつ子 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (00155615)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀井 俊伸 浜松医科大学, 医学部, 助手 (80283430)
斉藤 麻子 静岡県立大学, 看護学部, 助手 (20326127)
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Keywords | 中心静脈カテーテル / 血流感染 / 菌血症 / TPN / 輸液調製 / ライン管理 / 手洗い / ラインハブ |
Research Abstract |
本年度は、平成13年度の研究成果をもとに平成14年度の研究結果をまとめた。 1.薬剤部による無菌調製と病棟での調製における細菌学的検討:平成13年7月から8月と平成14年2月から3月までの期間に、外科系2病棟と内科系1病棟において中心静脈輸液を行った患者から、輸液バッグ(シリンジを含む)内の残液と、輸液ライン内の残液から菌を分離し同定を行った。その結果、輸液バッグでは60検体中3検体.輸液ラインからは54本131検体中5検体から綱菌が分離された。輸液バッグではlugdunensis、P. cepaciaが分離され、輸液ラインからはBacillus cereus、S. lugdunensis、S. auricularis, S. epidermidisなどが分離された。細菌が分離された輸液バッグはすべて病棟において調製されたものであり、輸液ラインではラインハブからの操作が行われた場所から菌が分離され、輸液調製時や輸液管理中の汚染の可能性を示唆するものと考えられた。 2.高カロリー輸液などの輸液調製者の衛生行動に関する実態調査:前述の3病棟において、中心静脈輸液を調製して患者に接続するまでの間の輸液調製者の行動を観察した。同時に拭き取り法によって行為前後に手指から菌を採取した。薬剤調製前の手洗い実施率は96%であり、そのうちの76%の医療従事者はCDCのガイドラインに準拠した方法で行っており、手洗い後には菌はほとんど分離されなかった。行動調査では、輸液調製時やライン作成時に比べてライン交換時に作業者の手指の汚染リスクが高く、作業後の手指から多数の菌が分離された作業者(4例)が認められた。また、ライン接続部が患者の身体皮膚に密着していない場合に汚染リスクが低い傾向が認められた。以上からライン交換の時の操作方法及びライン管理を再検討する必要があると考えられた。
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Research Products
(1 results)