2002 Fiscal Year Annual Research Report
ヘルスプロモーションにおける保健推進員活動の効果に関する研究-保健推進員活動リタイア後の効果の持続に関する検討-
Project/Area Number |
13672488
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Research Institution | The Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
星野 明子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (70282209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桂 敏樹 京都大学, 医療技術短期大学部, 教授 (00194796)
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Keywords | 地区組織活動 / ヘルスプロモーション / エンパワーメント / 保健行動 / 中高年女性 |
Research Abstract |
本研究では、前回の研究(平成9-12年度科学研究費助成による保健推進員活動の効果に関する縦断的研究)の保健推進員は非保健推進員にくらべて保健行動をとり、家族や地域の人々へも働きかけているという結果を基に、保健推進員活動の効果の持続性について検討した。 まず保健推進員活動のリタイア者3名を対象にインタビュー(活動への思いや現在の関心事について)を実施した。その結果、リタイア後の保健行動に関心はあるが、保健推進員活動には関わっていない傾向がみられた。これをもとにリタイア者への質問紙に加える内容を検討した。 平成15年1月-2月に、第15期保健推進員354名(有効回答者数245名,69.2%)と、第13期保健推進員経験者でその後リタイアした者170名(有効回答者数108名,63.5%)対象に郵送法による質問紙調査を実施した。 第15期保健推進員の特徴は、平均年齢57.40歳で、無回答者を除き、経験年数1-2年者67名、3-4年者64名、5-6年者34名 7年以上が52名で構成されていた。また、福祉ボランティアへの関心がある者が9割を占めていた。また、保健行動スコアは5.14、家族への働きかけスコアは10.68、地域への働きかけスコアは7.91であり、第13期保健推進員を対象にした前回の研究結果の値と大きく違わなかった。 保健推進員活動の効果の持続について継続者とリタィア者を比較するために、第13期に初めて保健推進員になり現在も活動を継続している者39名、第13期に初めて保健推進員になりその後辞めた者33名を対象にして検討した。 その結果、継続者とリタイア者の保健行動スコア、家族への働きかけスコア、地域への働きかけスコアに有意差はなく大きな違いがみられなかった。っまり、保健推進員を辞めた後も、2年間は保健行動や家族への働きかけ、地域へ働きかけるといった効果は持続すると考えられた。
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