2002 Fiscal Year Annual Research Report
介護支援用尿失禁光ファイバマルチセンサの開発と臨床応用
Project/Area Number |
13672500
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
竹前 忠 静岡大学, 工学部, 教授 (20115356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江上 力 静岡大学, 工学部, 助教授 (70262798)
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Keywords | 光ファイバセンサ / 介護支援 / 尿失禁 |
Research Abstract |
今年度の科学研究費助成により,介護支援用尿失禁光ファイバマルチセンサの研究について下記に挙げるいくつかの成果を得ることができた。 昨年試作した尿失禁光ファイバセンサをさらに高機能化するために,本年度はPOFやPCS光ファイバを使って,尿成分分析センサを作製した.尿タンパクや尿糖に反応する色素分散テストペーパを利用して,同成分のモニタにもほぼ成功した.また,尿酸についても,エバネッセント波分光法を利用した色素ドープ光ファイバセンサシステムの試作も行った。ただし,このシステムに関してはブレークスルーポイントである回路部はほぼ完成したが,センサ部の再現性・安定性の点に課題が残った.回路部に関しては,多波長LED光源を使用した発光回路と受光処理回路の設計・試作にほぼ成功し,分光型センサに十分拡張可能と考える.また,このセンシング媒体はセンサ機能のみならず細菌等のin vivo検出法への展開も期待でき,この研究によって得られた附帯的な成果についてもリストに挙げるいくつかの論文誌にて発表した。 以上,2年間の本科学研究費研究を総括すると,分光型光ファイバ尿失禁・尿成分分析センサの開発を行い,ほぼ実用臨床試験に耐えうるものが試作できた。今後は健康管理を必要とする非看護者あるいは患者に対して,尿失禁と尿成分検知をテレメータ方式で行う同尿失禁モニタリングシステムを使用して,臨床応用への実用化を試みる。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] T.Ejaz, T.Takemae, Y.Kosugi, M.Hongo: "The high zero-flow pressure phenomenon in coronary circulation : A simulation study"Frontiers of Medical and Biological Engineering. Vol.11,No.4. 335-340 (2002)
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[Publications] T.Ejaz, T.Takemae, Y.Kosugi, M.Hongo: "Simulation studies of the ischemic vulnerability of the subendocardium"Frontiers of Medical and Biological Engineering. Vol.11,No.2. 103-115 (2001)
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[Publications] N.Kobayashi: "High-density optical storage with nano spheres on surface relief structure"Jpn.J.Appl.Phys. Vol.41. 1907-1908 (2002)
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[Publications] F.Iwata: "Nanometer-scale modification of a urethane-urea copolymer film using local field enhancement at an apex of a metal coated probe"Nanotechnology. Vol.13. 138-142 (2002)