2003 Fiscal Year Annual Research Report
母子看護の視点に立った新生児と妊産婦の感染防御成分の分析
Project/Area Number |
13672507
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Research Institution | THE UNIVERSITY OF TOKUSHIMA |
Principal Investigator |
寺尾 紀子 徳島大学, 医学部, 教授 (90217414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山野 修司 徳島大学, 医学部, 教授 (30166772)
吉永 純子 徳島大学, 医学部, 助教授 (30227425)
佐原 玉恵 徳島大学, 医学部, 助手 (50335824)
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Keywords | 新生児気道吸引液 / 母乳 / 褥婦のうがい液 / 感染防御 / 分析 / 母子看護 / 分泌型IgA |
Research Abstract |
新生児の生体防御機能はその母親の健康状態と密接に関連する。新生児の局所粘液系の生体防御機能を知ることは、この時期の呼吸管理と感染防御をはかることは看護する上で重要である。本研究は新生児の気道粘膜系の感染防御成分のレベルと、褥婦の感染防御成分のレベル及び母児の関連性について検討した。分娩直後に採取される吸引羊水(以下、新生児気道吸引液newborn airway aspirates, NAAという)と新生児の唾液及び妊産婦のうがい液と初乳などを採取し、ELISA法で分析した。 1.初乳中のs-IgA濃度の値は他の検体(うがい液、新生児唾液、NAA)に比して最も高値であった.分娩所要時間、破水からの分娩に至るまでの時間,初産・経産別など、これらの要因とs-IgA濃度との間に関連性はみられなかった。 2.NAA中のs-IgA濃度は他の成分より最低値であった。NAA中のs-IgA濃度を1とすると、Lysozyme値及びLactoferrin値は約20倍前後の割合を示した。 3.うがい液中のLysozymeの平均値は最低値を示したが、s-IgA値とLactoferrin値に差はみられなかった。分娩所要時間が短い場合、うがい液中のs-IgA値は高い傾向を示した。 4.新生児唾液のs-IgAの平均値は生後1日目が一番低く、その後、新生児唾液のs-IgA値は高い値を示した。反対にLysozyme濃度及びLactoferrin濃度の平均値は日数が進むにつれて低い値を示した。児側の要因と新生児唾液中のLactoferrinの濃度との関連でみると、Lactoferrinの平均値は出生時体重が大きい新生児に低い値を示す傾向がみられた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 寺尾 紀子: "母乳育児の推進"四国医学雑誌. 59・1-2. 90-99 (2003)
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[Publications] 吉永純子, 道重文子, 寺尾紀子, 佐原玉恵 他: "気道液中の肺サーファクタントアポタンパク(SP-A)の分析"J.jpn.Med.Soc.Biol.Interface. 34・1. 58-60 (2003)