2001 Fiscal Year Annual Research Report
代替的治療を取り入れるがん患者に対する看護に関する研究
Project/Area Number |
13672514
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
鳴井 ひろみ 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (20325905)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吹田 夕起子 青森県立保健大学, 健康科学部, 助手 (50325908)
堀口 由美子 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (30315543)
中村 恵子 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (70255412)
三浦 博美 青森県立保健大学, 健康科学部, 助手 (30315551)
阿保 美樹子 青森県立保健大学, 健康科学部, 助手 (20315550)
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Keywords | 代替的治療 / がん看護 |
Research Abstract |
1.文献検索 本研究に関する関連分野について、過去10年間の文献検索を行い70の文献をレビューした。その範囲は、がん看護学、治療の選択、がん治療、代替的治療の普及の背景、代替的治療の内容、がんの代替的治療、代替的治療に対する医療者の考え、である。 2.代替的治療に関する文献学習 研究者間で代替的治療について共通理解を図るために、抄読会を行った。 3.質的インタビューの準備と調査者のトレーニング インタビュー内容は、本学倫理委員会の審査を受け承認された。調査者自身のツールとしての信頼性を高めるためにプレインタビューを行い、逐語録データを作成して調査者間で振り返り作業を行うことで、インタビュアーの課題を明らかにした。 4.インタビューの結果 1)外来通院・入院がん患者の代替的治療に対する実態調査 外来通院・入院がん患者45名にインタビューを行った。分析作業中の現段階では、(1)代替的治療の種類:健康補助食品に含まれるものが多く、アガリクス、プロポリス、カニの甲羅等であった。(2)費用:月平均5〜6万円であり、(3)情報の入手方法:家族・親戚・友人・患者同士、(4)取り入れた理由:家族の思いを大切にしたい、副作用が楽になった、負担にならなかった、免疫力を高めたい、等であった。今後さらに対象を増やしインタビューを重ね、分析していく予定である。 2)看護職者の代替的治療に対する予備調査 20名の看護職者に半構成的インタビューを行った。対象者は平均年齢39.2歳、平均看護職経験年数16.7年、平均がん看護経験年数8.1年であった。代替的治療を受けるがん患者・家族への看護職の役割として(1)医師との連絡・調整、(2)患者・家族の気持ちの傾聴・支持、(3)代替的治療が続けられるような環境の整備、(4)代替的治療についての情報提供、の4つが示された。今後、インタビューデータを基に質問紙を開発する予定である。
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