2001 Fiscal Year Annual Research Report
安全な性行動のための思春期女性に対する介入プログラム開発に関する研究
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13672528
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Research Institution | College of Nursing Art and Science, Hyogo |
Principal Investigator |
工藤 美子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 講師 (40234455)
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Keywords | 思春期 / 女性 / 性行動 / safe sex / セクシュアリティ |
Research Abstract |
平成13年度は、思春期女性に対する介入プログラム開発のための調査実施に向け、国外の文献検討による最新の研究結果を明らかにすること、及び思春期女性を対象とした健康にかかわるアンメットニーズとしてどのようなものがあるかを明らかにする目的で、調査を実施した。アンメットニーズに関する調査は、本研究の予備調査に位置づけられる。国外の文献については、MEDLINE, CINAHLのデータベースを用い、1999年〜公表されている英語文献で「adolescent」「safe sex」「decision-making」「behavior」「sexuality」をキーワードとして検索した。その結果、40文献を入手することができた。HIV, STD,妊娠の予防に関するものや性差による性行動の違い及び介入方法に焦点を当てたものであった。さらに、予備調査として思春期女性の健康にかかわるアンメットニーズを明らかにする目的で、思春期女性を対象にグループインタビューを実施した。対象は、4〜6人の女子高校生4グループであり、約1時間〜2時間のインタビューを実施した。予備調査の実施は、兵庫県立看護大学研究倫理委員会の承認を得て、調査期間を平成14年1月〜3月まで行った。調査は、「学校、家庭で体や健康に関して教えられたことで役に立っていることは何か」「身体や健康に関して受診しようかと思ったがしなかったことはあるか?また、それはどのようなことか」などに自由に答えてもらった。現在調査中であるため、今後インタビュー内容の分析を行う。これまでに行ったインタビュー内容から、思春期女性は様々な情報源から情報を得ながらも、正確な情報を得ていないため健康に関する不安が解決されない状況にあると考えられた。さらに、自己の身体に生じていることについても、確かな情報がないまま、不安が生じていた。これらの結果を踏まえ、平成14年度に思春期女性を対象とした性行動に関する面接調査を実施する予定である。
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