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2001 Fiscal Year Annual Research Report

運動時換気応答に果たす筋内情報の役割

Research Project

Project/Area Number 13680024
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

吉田 敬義  大阪大学, 健康体育部, 教授 (30097331)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福場 良之  広島女子大学, 生活科学部, 教授 (00165309)
林 直享  大阪大学, 健康体育部, 助手 (80273720)
Keywords機械受容器 / 代謝受容器 / 換気調整 / 運動
Research Abstract

本研究では,運動後に活動筋への血流を阻止した時の換気応答を検討することを目的としている.血流阻止にはカフによる加圧を用いるため,その時に血流が阻止されているかどうかについて確認した.健常男性10名に最大努力の40%に相当する負荷でリズミックなハンドグリップ運動を2分間行わせた.運動終了10秒前から3分間にわたって,上腕部を200mmHgあるいは80mmHgの圧力で圧迫した.近赤外線分光法によって測定されるヘモグロビン量変化から血液量の変化を推定した.その結果,加圧しなかった対照条件に比べ,80mmHgで加圧した際には,血液量が増加していくのに対し,200mmHgで加圧した際には,血液量が変化しなかった.両試行とも,還元型ヘモグロビンが対照条件に比べて増加していた.これらのことから,80mmHgでの加圧によって筋内の機械受容器と代謝受容器が,200mmHgでの加圧によって代謝受容器が刺激されることが示唆された.
このような加圧を用いた際血圧は先行研究同様に有意な増加を示したものの,換気量は対照条件との間に有意差を示さなかった.これは,筋内の情報が増加しているものの,頚動脈や延髄の化学受容器からの情報が減少したためと考えられた.一方,圧迫開放直後には換気量の一時的な増加が見られた.この増加を呼気終末二酸化炭素濃度の変化に対してプロットしたところ,カフ圧の違いによって,違いが見られた.ただし,この変化には個人差が大きく,明らかな違いは認められなかった.筋内の機械・代謝受容器からの情報による変化を反映したものなのかどうかについては,今後検討する必要がある.

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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