2001 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ動作の特異性を考慮したトレーニングマシーンの開発
Project/Area Number |
13680067
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
伊坂 忠夫 立命館大学, 理工学部, 助教授 (30247811)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木野 仁 福岡工業大学, 工学部, 講師 (50293816)
川村 貞夫 立命館大学, 理工学部, 教授 (20186141)
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Keywords | スポーツ / トレーニング機器 / スキル / 動作 |
Research Abstract |
基本的なスキルの改善には、(1)正しいメカニクスを理解すること,(2>スキルを何回も繰り返すこと(反復練習)、この二つが関与する、運動のパターンが効果的,効率的になるように,動作を分析し,より正確に基礎スキルを練習する必要がある、本年度の研究では,1自由度ハンドルによって呈示された動作を,被験者は観察することで覚え(以後、教示と呼ぶ)、その後,被験者が実際にハンドルを操作することで、覚えた動作を再現する(以後、再現と呼ぶ)、再現する際に,視覚情報の呈示,力覚情報の呈示,これらの複合などのトレーニングを行わせた、そして一定回数のトレーニング後に,情報の呈示なしに覚えた運動を実行させ,学習効果を評価した、本実験の結果では、視覚のみでフィードバック情報を与えたグループの被験者が,最も目標動作に近い動作を再現していた、比較的簡単な動作を学習する場合,視覚に重点を置いたトレーニング方法が、より早く正確な動作を学習できる,ということが示唆された.その一方で,力覚によってフィードバック情報を与えるトレーニング方法は,視覚のみのグループと比較して,目標動作とのずれが大きかった.しかし,視覚と力覚,両方によってフィードバック情報を与えたグループの再現動作は,相関係数の上昇率が高く,今後,難易度の高い動作の学習を行った場合,最終的に動作のずれが,視覚のみのグループよりも少なくなる可能性が示唆された、本年度の研究では,視覚によるフィードバック情報呈示、そして,学習者が能動的に動作を再現しながら、リアルタイムで動作のずれを修正できるシステムを開発した.今後,これらのシステムを応用し、3次元の装置を用いた実際のスポーツ動作に近い動作の学習実験を行い,学習効果を検証する予定である.そしてそれらの結果を基に、人間のコーチングでは困難な,正確な基本スキルを学習させるトレーニング装置の開発を目指す.
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