2004 Fiscal Year Annual Research Report
フィールドにおける無気的パワーの間欠的発揮能力測定法開発に関する研究
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13680072
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
田中 守 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (00163577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
進藤 宗洋 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (30078539)
田中 宏暁 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (00078544)
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Keywords | 無気的走パワー間欠走 / フィールドテスト法 / 測定評価法 / 有酸素性作業能 / ゲームスタミナテスト |
Research Abstract |
無気的パワーの間欠的発揮能力を測定評価できる簡易なフィールドテスト法の開発を目的に、最終年度は、実際のボールゲーム中でのスプリント走低下率との関連性を検討した。ハンドボール競技において、ゲーム中に見られる様々な動きを3分間に混在させ、その中で発揮される40m往復ダッシュと25m方向変換走の計測を行い、これを1セットとして前半30分10セット、後半30分10セット行わせるゲームスタミナテストを作成した。その結果、40m往復走ではベストタイムに対する相対速度が95%前後で推移し、有気的能力と関連はみられなかったが、無気的能力に優れるものほど後半の低下が大きい傾向を示した。一方、25m方向変換走ではベストタイムに対する相対速度が92%前後で推移し、ゲーム終盤に有気的能力と正の相関傾向がみられ、無気的能力に優れるものほど相対速度の低い傾向がみられた。事前に測定したISST(無酸素性走パワー間欠走)との関係からは、40m往復走においてはISST低下率が少ないものほど高い相対速度を維持でき、25m方向変換走においては後半の中盤に同様の傾向がみられた。 バスケットボール競技においても同様の考えに基づき、25m方向変換走のみの計測を組み入れて第1クォーター10セットを第4クォーターまで40セット行うゲームスタミナテストを作成した。その結果、有気的能力優位群が劣位群に比べ、第1クォーター後半からゲーム最後まで相対速度が高い傾向を示し、ハンドボール競技とほぼ同様の傾向がみられた。 以上の事から、無気的パワーの間欠的発揮能力を必要とするスポーツ種目での測定評価法として、ISST法の有用性が示唆された。
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Research Products
(1 results)