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2002 Fiscal Year Annual Research Report

多就業農業の存立形態とそのコミュニティ維持機能に関する地理学的研究

Research Project

Project/Area Number 13680079
Research InstitutionSaitama University

Principal Investigator

山本 充  埼玉大学, 教養学部, 助教授 (60230588)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 菊地 俊夫  東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (50169827)
Keywords多就業農業 / 持続性 / 農家女性 / 農村コミュニティ
Research Abstract

工業化・都市化の進展した地域における多就業農業の実態とその地域的展開を明らかにするために、ドイツ・バイエルン州を取り上げ、バイロイト大学とバイエルン州政府における資料収集・討議と、観光を組み合わせて多就業農業を成立させている農村地域において現地調査を行った。その結果、農家に滞在し、農村生活を体験し、自然に触れるタイプの長期滞在型の観光が、この地域の農家にとって主要な農外就業となっていることが明らかとなった。ここにおいて、農家における宿泊施設の改良や提供サービスの質の改善、広告・宣伝において、助成金支払いや指導体制の存在など行政のサポートが重要な役割を果たしていること、また、農業に対する直接助成が収入補填として大きな位置を占めていることも指摘できる。さらに、こうした形態の多就業農業においては、男性構成員が通勤兼業などに従事する一方で、女性構成員が観光と農業部門に主導的な役割を果たしているなど、性による労働分業がみられ、女性の存在と能力の発揮が観光と農業の両立に不可欠であることが示唆された。また、農村コミュニティにおけるこうした女性の組織が情報交換の役割を果たしつつ多就業農業を支えており、逆にまた、こうした活動を通して農村コミュニティの維持がはかられていることも明らかとなった。他地域における多就業農業の展開をみていく上でも、こうした女性のもつ役割に焦点を当てる必要がある。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 山本 充: "東欧革命後の東ヨーロッパ研究-変容Transformationを巡って-"高橋伸夫編「21世紀の地理学」. (印刷中)(所収). (2003)

  • [Publications] 菊地俊夫: "シドニー都市圏の都市周辺農村における農業的土地利用変化とその持続的性格"地学雑誌. 111. 81-99 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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