2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13680169
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Research Institution | Showa Women's Junior College |
Principal Investigator |
渡辺 満利子 昭和女子大学短期大学部, 教授 (20175128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横塚 昌子 昭和女子大学短期大学部, 講師 (10153264)
丹後 俊郎 国立公衆衛生院, 疫学部, 理論疫学室長図書館長 (70124477)
山岡 和枝 帝京大学, 法学部, 助教授 (50091038)
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Keywords | 糖尿病境界型 / 血糖値 / FFQW65 / 介入研究 / 栄養指導 / 頻度調査 / 栄養教育マニュアル / モデル化 |
Research Abstract |
わが国での糖尿病患者の急増に対して、早急な対策が望まれている。患者のQOLの悪化、社会的不利益を避けるためには、本疾患を未然に防ぐ取り組みは欠かすことのできない課題である。糖尿病予防のために栄養教育は重要な取り組みの1つであるが、それを効果的に行うことは難しく、わが国でその有効性を実証的に検討したものもほとんどない。本研究では糖尿病境界型に着目し、糖尿病予防のための効果的栄養教育の方法と実践・評価について、EBMの考え方に基づく実証的な観点から検討し、そのモデル化を計ることを目的とする。本年度は研究第1年度として頻度調査票に基づく栄養教育マニュアルを確立した。そして、このマニュアルに基づき、栄養教育の教育法に関しての栄養教育担当者の教育を介入研究の実施前に行った。 介入研究の実施は東京都内某人間ドックを受診する一般企業や官庁の男性勤労者(年齢30歳〜60歳)のうち、検診結果よりインシュリン非依存型糖尿病にかかりやすい境界型(WHO,1985年定義に基づく)を調査対象として開始した。対象者は非介入グループ(従来型教育グループ)と介入グループの2群に無作為に割り付け、開始時には全員に、a.頻度調査(FFQW65)、b.運動・生活習慣、属性に関する項目の調査、c.性格特性調査(EPQ)を、6ヵ月後には介入グループのみに栄養教育を行い、1年後には全員にa.頻度調査、b.運動・生活習慣調査、およびc.検診を行っている。この際、6ヵ月後および1年後の調査では、事前に郵送で調査票を送付し、回収した上で食物摂取状況の分析を行い指導に役立てるようにした。また、未回収の者に関しては来所時に調査した。介入グループに対する栄養教育は各開始後2週間〜1ヵ月後および6ヵ月後に行っている。現在までに1年後までデータの得られた者は79名であり、これらの者に関しては介入群で2時間後血糖値が改善する傾向が見られている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 渡辺満利子: "栄養学におけるEvidence-based Nutrition"行動計量学. (in press). (2002)
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[Publications] Watanabe M, et al.: "Study for Evaluation of Nutrition Education for the Diabetes Mellitus Prevention"Annuals of Nutrition & Metabolism. 167. 287 (2001)