2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13680184
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大野 栄三 北海道大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (60271615)
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Keywords | 科学教育 / カリキュラム / 職場 / 教材 / デジタル化 / School-to-Work |
Research Abstract |
平成13年度は次のような調査・研究が行われた。働く場と接続された教育内容編成を検討するため、具体的な単元として溶液と化学反応の学習に焦点をあて、働く場として、北海道大学環境保全センターの職場を調査し、ビデオの録画収集を行った。大学の研究室からのさまざまな廃液の処理工程を教材として活用する検討を行った。 当初は、生活排水の処理も主要な教育内容として取り扱う予定であったが、大学から出される廃液の多様性をうまく活用することによって、北海道大学環境保全センターでの処理を主軸とし、生活排水の処理工程の調査結果や収集資料からつくられた教育内容を補足として加えることにした。生活排水の処理については、子どもたち自身が取り組む探求的課題として位置づけることにし、教師の指導による系統的学習と子どもたちが取り組むアクティビティを組み合わせた授業プランを検討した。 廃液処理工程で出されるスラッジの処分方法については、3月に処理業者を取材する予定(2002年3月14日から)である。平成13年度中には、一連の工程を概観するために必要な取材を済ませ、計画通り、具体的教材づくりを進めていく。稼動中の様子を教材として使用すべき処理工程や廃液が出される研究室の様子については資料が不足しているため、13年度から14年度にかけて、早急に必要な動画や写真を収録する予定である。 教材のデジタル化については、平成13年度に作業で必要となるアプリケーションを購入し、必要な設定を行い平成14年度の研究の準備を完了した。平成14年度は収録した廃液処理工程のデータを編集し、教材化のための加工を行っていく。
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