2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13680206
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
飯高 茂 学習院大学, 理学部, 教授 (20011588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川崎 徹郎 学習院大学, 理学部, 助教授 (90107061)
水谷 明 学習院大学, 理学部, 教授 (80011716)
藤原 大輔 学習院大学, 理学部, 教授 (10011561)
岡部 恒治 埼玉大学, 経済学部, 教授 (80087080)
中島 匠一 学習院大学, 理学部, 教授 (90172311)
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Keywords | 数学教育 / 数学基礎 / 教育ソフト / 高等学校数学 |
Research Abstract |
本研究においては主に高校での数学教育のあり方について研究し、「いかにしたら学力の向上ができるか」について調べ対策を考えた。 具体的事項を挙げる。 1.次期高等学校数学の新科目「数学基礎」のすべての教科書について その特徴などを批判的に調べてまとめ、その結果を含む報告書を作成した。 2.数学Bでは「数値計算とコンピュータ」などで計算機を用いている。本研究では携帯用のゲーム機で数学のグラフが描ける教育ソフトを開発し、高校生が遊びのようにして数学が学べる環境を作ることを目指している。今回は、大学院生の参加によって、そのプロトタイプモデルが完成した。 3.2002年の8月に、研究代表者である飯高は北京で開催されたICM2002に参加して「On log plurigenera of algebraic plane curves of certain types」と題する研究発表を行った。この研究は数学Cで学習される「いろいろな曲線」の研究を 数学として研究し発展させたものである。 4.平成14年9月と平成15年1月に学習院大学を会場にして、数学教育の研究会「数学教育の会-夏の集会、冬の集会」を開催した。大学の数学および数学教育関係者、高等学校で実際に数学教育を実践している方々、文部科学省などの教育行政の方々、数学教育学会の方々等75名前後が集まり、数学教育についての論文の発表と討論を行った。 5.研究成果を「数学教育研究4,5号」(数学教育の会編集)にまとめ、2002年1月および2003年1月に出版し各方面に配布した。また、2002年2月に「コンピュータを用いた数学的活動」(234頁)をまとめた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 飯高 茂: "「数学基礎」とその教科書"数学教育の会 数学教育研究. 5. 1-6 (2003)
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[Publications] 飯高 茂: "大学生から見た高校数学の改善案"数学教育の会 数学教育研究. 5. 13-15 (2003)
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[Publications] 岡部 恒治: "小平先生の「数学が分かる」についての実践"数学教育の会 数学教育研究. 5. 21-24 (2003)
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[Publications] 飯高 茂: "コンピュータを用いた数学的活動"数学教育の会 数学教育研究 番外編. 1-234 (2002)
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[Publications] 飯高 茂: "On log plurigenera of algebraic curves of certain types"Abstracts of short communications and poster sessions, ICM 2002. 98 (2002)